第56話 =世界の終わり=
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?」
眼を覚ますと、なんともいえないような場所に立っていた。下はガラスだろうかアクリルだろうか…そんな透明な分厚い板での足場が作られておりさらにその下には俺たちを閉じ込めた鉄の城、アインクラッドが漂っている。いや、ただ漂っているんじゃないな…下の方から少しずつ壊れてる…
「……最終フェイズ実行中 現在40%完了…?」
なんだそれ…?少々に貴意なって右手を振ってみるとウィンドウの中にそんな項目が出てきた。でもアインクラッドがあってさらに俺の服装が【抜刀騎士】の灰色の服で2本の大剣が背中にあるってことはSAOの中なのか?
「なかなかの絶景だろう」
「……あんたは……茅場、か…」
顔を見たことは全然無くて思い出せなかったけどヒースクリフさんからにじみ出ていたオーラといおうか雰囲気がまったく一緒だったのでその正体に気付くことが出来た。白衣を着ているところを見るといよいよ科学者にしか見えない。
「今、どういう状況なんだ?」
「ご覧の通り、アインクラッドが崩壊している」
「…そうじゃなくて何で崩壊してるのかって…」
察しのいい人はここでピンとくる…とかあるだろうけど残念ながら俺は残念な頭なのだ…。そんなこと気付けるか…。その後の説明によりヒースクリフさんが負けたことにより皆がログアウト、そしてアインクラッドというシステムの削除中の比喩的表現がこれらしい。
「…あれは、俺の家か…」
途中、自然に囲まれただけの空間に家が2件立ち並んでいる場所がごっそりと落ちていくのが見えた。…確認が出来なくてもわかる。あれは皆と楽しく過ごした家だ。
「…立ち話もなんだ。座りたまえ」
「なら、お言葉に甘えてっと」
空中に足を投げ出すように俺が今立っている板に直接座る。すると、どうでもいい疑問が頭の中から浮かんできた。HPを0にされた茅場、そして俺がいるんだ。冥土の土産ということで聞いておこう。
「…なんで、ソードスキルの参考にテイルズの技にしたんだ?他にもそういうゲームならあったろ」
やったことは無いけれど格闘ゲームとか…。
「そうだな…。君はテイルズというゲームの初代がいつ、発売されたのか…知っているかな」
「…なめてるのか?もちろん判るさ」
「やはり…か。私は小さな頃に空に浮かぶ鉄の城の空想に魅入られた。さらに追い討ちをかけるかのごとくテイルズのあの幻想的な世界が私の思いを加速させた…。」
「なら自分の夢が叶った世界にその加速させたものも…ってことか」
「…その通りだ」
それにしたって入れすぎじゃないか?と思ったけれどどんなゲーム開発の過程にも遊び心というものはあるらしくメンバーの1人が提案した案がそのまま通って『称号』や今あるテイルズの技が導入された
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