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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第56話 =世界の終わり=
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わかってしまった。

「虎牙連斬!!」

だが、やってしまったなら仕方がない…奥の手を使うため虎牙連斬が終わる前に足に全意識を集中させる。茅場は単調な袈裟斬りで硬直のできるはずの俺に止めを誘うとしたのだがその前にもう1つのスキルが発動し、俺の体を後ろへと持っていきその攻撃の範囲外へと出させる。『アラウンドステップ』。俺が瞬時に回避できる唯一のスキルだ。

「……はぁ…はぁ…」

「…あんた、強すぎるだろ…」

キリトの言うとおり…強すぎる…。いつかのことだったかキリトが一瞬だけだが「チーター」なんて呼ばれてた時期がとてつもなく可愛く見えるほどだ。
一か八かのシステム外スキル『スキルコネクト』が成功してよかった…が、あのステップにも硬直が生じるので2回目をやれ…と言われたら絶対に無理。
そして虎牙連斬の時のあの笑みは…恐らく何らかの方法でテイルズの技を知っていた…モーションを記憶していた、ということになるだろう…。同じテイルズファンとは考えにくいけど…それなら違う出会い方がよかったな…。

「…なるほど…君がそこまで立ち回れるのはその技らのおかげか…ソードスキルの参考にはしたのだが…」

開発チームの遊びとして組み込んだものをここまで使えるとは…と関心なのか呆れているのか微妙な声を出してくる茅場。ソードスキルの源がテイルズの技か…そういえばアスナの使った《スタースプラッシュ》やキリトの使う《ヴォーパル・ストライク》をどこかで見たことがあるな…と思っていたのはそれが理由だったのか…。

「……なるほどね…」

でも今は納得して一安心、じゃなくてその思いは脳の片隅に追いやるべきだ…じゃないと絶対に勝てない!!剣をもう一度握りしめて気を引き締めなおす。

「…らっ!!」

剣で攻撃にかかるも盾など使わずにその長剣で、2本による剣撃を全て受け流されてしまう。やっぱりというべきか俺たちと茅場では積み上げてきた量に大きな差がある。キリトはどうか知らないけど俺は剣という存在を握ってまだ2年、茅場はこの城を創造するところまで至っているのだ。この防御もそれと現れだろうな…。そんなことを思っているとキリトも次々と斬撃を入れようとするがまたしてもこれも防がれてしまう…。
2人同時に攻撃や、フェイント、対ボス戦で使うような壁と攻撃に分かれての攻撃も全てが無意味、眼に見えないほどではあるが少しずつこちらのHPが削られていくだけだった。もちろん、向こうも減っているが俺たちの比じゃなくパッと見ではまったく減ってないと言われても信じるくらいまだ残っている。


そんな時だった。この戦いに変化がおきたのは…。


「馬鹿っ!!キリト!!」

「…っ!?」

キリトの剣が一瞬発光し、そして連続攻撃を繰り出し始めたのだ。もちろん
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