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Xepher
第四話 襲来、ボルテック
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・・彼女を倒すために、私は辛い毎日を
乗り越えてきた』

シルフィーナに、自分の父を殺されたと言うエリス。
だがアッシュにはそれが信じられなかった。
あの時、目が霞んでハッキリは見えなかったが、シルフィーナであろうその女性は
人を殺すような人には見えなかったからだ。

『でもさ、あの人・・・一瞬だけ見たけどそんな残酷なことをする人には』

その一言に、今度はエリスが激昂した。

『あいつは、そうやってヘラヘラしながら人を殺してるのよ!?』

『エリス・・・』

彼女も我に戻り、静かに俯く。
その様子を見たアッシュは、思わず謝った。

『悪かったな、軽率だったよ』

『ううん、私の方こそごめんね。それよりもアッシュのご家族はまだ健在なの?』

思いもしなかった質問に、アッシュは少し戸惑う。
複雑そうな表情で、彼は少し小さい声でこう言った。

『今は俺と親父だけの二人だな。母さんの事は全く分からない。俺を産んですぐに汚染の
病で亡くなったそうだ。それから・・・』

『それから・・・?』

アッシュは更に小さい声で、発言を続ける。

『夢で親父に言われただけだから絶対違うと思うんだけどさ、俺には生き別れの・・・っ!?』

その瞬間、尋常じゃない強さの地震が発生した。
アッシュは最後まで言い切れず、エリスと共に家の外を出た。
そして、二人は目の前の光景に言葉を失う。
それはまさに「地上戦艦」。
遠く離れていても、それはとても巨大だと分かる。

『なんだこりゃ!?』

『あいつは、まさか!!』

エリスの予想は当たっていた。
その地上戦艦を指揮している人物こそ、


『ハハハハハ!!紋章騎士団に反逆した愚か者よ!隠れても無駄であーる!!この
地上戦艦ジャガーノートからは逃げられんぞ!!』

紋章騎士団第三騎士団長
ボルテック=カタストロフ

『ボルテック!?まさかこの村まで・・・!』

ボルテック襲来。
だが、村人たちは一斉にこう言った。

『反逆者ってなんだ!俺たちは紋章騎士団に逆らった覚えはないぞ!!人違いじゃないのか!』

しかし、ボルテックは初めから聞く耳など持ってはいなかった。
勢いよく指をさし

『そこの赤髪の青年、奴こそ我ら紋章騎士団に牙を向いた罪人であーる!反逆者を村に入れた
お前たちも同罪。ここで村ごと薙ぎ払ってくれよう!!』

これまで沈黙していたアッシュだったが、静かにエリスの前に出る。
剣を鞘から引き抜き、右肩に乗せてこう言った。

『黙って聞いてたらふざけやがって。村ごと消し飛ばす?それが世界治安組織のすることかよ』

『アッシュ、まさか・・・』

エリスの言葉を無視し、アッシュは続けて口を開く
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