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ソードアート・オンライン stylish・story
第十八話 S級食材を探せ!!
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にジェスチャーを送るとシリカも分かったかのようにコクンと頷く。そしてシュウが大きな木の根元を凝視すると一匹の白いウサギが居座っていた。このウサギこそ、目的の【フリッド・ラピッド】だ。
このモンスターに危険性はないが兎に角、疾かった。見つけて仕留めようと思ってもその場に居なくなるほどのスピードで、狩猟するには闇討ちを狙うしかなかった。
シュウはリベリオンからルシフェルに替えると両手に二本の起爆剣を作り出し、それぞれの手に持った。そして小声でシリカとコミュニケーションを取る。

「どうやら最後で運が回って来たみてぇだな。シリカ、俺が仕留めてくる」

「分かりました」

「んで、シリカ。少しお願いがあるんだが良いか?」

シュウがシリカに自分の願望を言い聞かせるとコクンと頷いた。
シリカの同意を聞くと投擲の出来る位置にゆっくりと足を忍ばせた。そしていい距離になるとまず利き腕じゃない左で起爆剣をラピッドの周りに投げる。

ドス!!

と音が響き渡るとラピッドは驚き、その場を飛び跳ねた。第一投は音による陽動で、意識を投げた剣に向かせるためだった。そしてそれを見たシリカはシュウの言われた通り、一本目の剣が投げられ、ラピッドが見えた瞬間シュウに言われた事を言った。

「決め台詞は?」

それを聞いたシュウはニヤリと笑みを零し、右手の剣を振りかぶり・・・

「Jack pod(大当たり)!!!」

投擲すると見事にラピッドを貫き、消滅させた。ラピッドの身体はそんなに大きいものでは無かったが投擲スキルもMAXなシュウにとってそれは容易な事だった。そして習得アイテムを見るとS級食材の【フリット・ラピッドの肉】が表示されていた。

「狙った獲物は逃さねぇ・・・ハンターの鉄則だ」

「やりましたね?シュウさん」

「ああ!んじゃ、アルゲードに戻るか。シリカもお腹が空いただろう?」

「そんなことないで・・・」

クゥゥゥ・・・

シリカがシュウの言葉に反論しようとした瞬間、お腹の音が可愛く鳴った。それを聞いたシリカは顔が真っ赤になり、シュウから視線を背ける。

「あっははは。身体は正直みてぇだな?シリカ」

「あうぅぅぅ」

シュウはシリカを宥めると転移結晶でアルゲードに転移した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

目的のS級食材【フリット・ラピッドの肉】を入手したシュウ達は転移結晶でアルゲードに飛んだ後にシュウのホームに戻った。
そしてシュウは何時もの仕事着・・・真紅のコートから赤を中心とした動きやすい私服に着替えた。シリカも自分の私服に着替えたみたいだった。

「シュウさんって私服も赤なんですね」

シリカはシュウの色の趣味を尋ねたが人それぞれなのでシリカもこれ以上とやかく言うつもり
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