スーパーロボット大戦OGs
0073話
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外見だけを見るならどこにでもいるごく普通の中年のサラリーマンといった外見なのだが、まさかごく普通のサラリーマンがこんな目をしている訳もない。恐らくイスルギ重工の裏に所属しているのだろう。
「早いですね、もう情報が流れたんですか」
苦笑を浮かべつつ1通の手紙を渡してくる。
「これは俺が見ても良いのか?」
「ええ、うちの社長からです」
手紙の裏には確かにミツコ・イスルギと書かれており、薔薇の封蝋がされていた。今時封蝋というのも古式ゆかしいと言うかなんと言うか。
取りあえず目の前の男は味方と判断。デリンジャーを空間倉庫の中へと戻し手紙を開封する。
中身は非常にシンプルに『同胞は大地の揺りかごにあり』とだけ書かれていた。
大地の揺りかご、アースクレイドルか。同胞というのはもちろんレモンとヴィンデルで間違い無いだろう。
なるほど、もうアースクレイドルに入ったか。
「非常に助かる情報だが、何故俺がここにいると分かったんだ?」
「自覚がないようですが、貴方は非常に目立ちます。良い意味でも、悪い意味でも。外見の特徴が分かっていればイスルギの情報網で見つけるのはそれ程難しくありません」
「目立つ、ねぇ。まぁ、いいか。それで俺はこれからどうすればいいんだ?」
「貴方が希望するのなら大地の揺りかごまでご案内するように言われていますが、どうしますか?」
「……そうか。じゃあ頼む。手配なんかは全部任せていいんだな?」
目の前の男の提案を受けるかどうかは一瞬迷ったが、すぐに了承する。この男が持ってきた手紙から考えるに、既にヴィンデル達はイスルギ重工と手を結んでいるのだろう。ならヴィンデル達の仲間の俺に変なちょっかいをかけてくる心配は無いと判断した為だ。
まぁ、何かしようとしてきても対処が可能という自信があるのも間違いではないのだが。格闘・射撃共に200をオーバーしているのは伊達じゃない。
「分かりました、ではこちらへ。向こうに輸送機を用意しております」
「輸送機?」
「はい、補給物資等もありますので」
俺のついでに補給を送るのか、はたまた補給のついでに俺を送るのか。まぁ、どっちにしろ助かるからいいんだけどな。
「分かった。よろしく頼む」
イスルギ重工の男の後ろに付いていく。
いよいよアースクレイドル、か。
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