第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第8話 式神契約
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、異界の存在に対しては親近感を持たれて当然ですからね。
まして、俺は木行に属する神獣。水との相性は良く、同じ木行に属する樹精との相性も悪くは有りません。
「タバサ、紹介するな。
泉の乙女。西洋風に表現するならば、妖精ニンフ。水行に属する魔法を得意とする」
俺の紹介に泉の乙女が優雅に礼を行う。
片や、少しぎこちない仕草ながら、礼を返すタバサ。
「そして、こっちが、森の乙女。西洋風に表現すると妖精ドリアード。木行に属する魔法を得意とする」
こちらも同じく、タバサに対して礼を行った。
俺の紹介に対して、ややぎこちない雰囲気で礼を返したタバサが、俺の顔を真っ直ぐに見つめる。これは、間違いなく説明を要求しているのでしょう。
但し、これから先の会話は、もしかすると少し問題が有る可能性も有りますか。何故ならば、おそらく、この世界……と言うか、この国のルール。使い魔は一人に付き一体と言うルールに明らかに抵触する事を為す心算ですから。
「アガレス。俺達だけを時空結界に包んでくれるか?」
俺が、タバサに取っては意味不明な依頼をアガレスに依頼する。
無言で首肯いてくれるアガレス。
そして、その刹那。
周囲の風景及び雰囲気が一変した。え〜と、何と表現したら良いのか……。そうですね。俺達、その場にいる者達以外すべての存在の気配がしなくなった、とでも説明したらしっくり来ますかね。
そう。それは、人間や生物だけではなく、植物たちの発する微かな気配さえも全て感じなくなって仕舞ったと言う、死……もしくは静寂の雰囲気が周囲を包んだと言う事です。
何を為したのか説明を求めるかのような雰囲気で、俺を見つめる蒼き御主人様。但し、表情はそれまでとまったく変わりは有りません。
それに、説明を要求されて当然でしょう。俺が彼女と同じ立場なら、同じような気を発しますから。
「この現象は昼間に話した魔将アガレスの能力の中で、あの場で話す事の出来なかった能力と言うのがこれ。時間神としての能力や。つまり、彼女は時間を止めたり、逆に進めたりする事が出来ると言う事。
但し、敵対する存在に対しては当然、抵抗される可能性が有り、百パーセント成功する魔法と言う訳でもない。
せやけど、抵抗しない存在に関しては、問題なく行使出来る魔法でも有る。
そして、外からの覗き見や盗聴対策として、俺達自身の時間を外界から切り離して仕舞えば、ほぼ全ての盗聴や覗き見に属する魔法を排除する事が可能となる魔法、と言う事やな」
つまり、現在、すべての存在の気配を感じる事が出来ないのは、この俺達が存在している空間が、完全に世界……時間から切り離されているから。こんな空間を覗き見や盗聴出来る魔法など存在していなくて当然です。この
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