ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
26.ザ・シード
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む。
「マスター、バーボン。ロックで」
「それじゃあ、俺も同じのを」
カウンターを二つのグラスが滑り俺たちの前で止まる。
(まさかエギルのやつガチで?)
恐る恐る口に運ぶとそれは普通の烏龍茶だった。
「エギル、俺には本物をくれ」
キリトの横にスーツ姿で頭にはいつものように赤いバンダナを巻くクラインが座る。
「クライン、いいのかよ。この後会社に戻るんだろ」
「へっ、残業なんて飲まずにやってられるかよ。それに.........」
クラインは、鼻の下を伸ばしまくり、女性陣を見ている。確かに、明日奈、里香、珪子、スグ、サーシャ、ユリエール、全員の集合写真が欲しいぐらいだ。
すると俺の隣にスーツ姿のビジネスマンの印象の元《軍》の最高責任者、シンカーさんが座る。
「やあ、お久しぶり」
「シンカーさん、お久しぶりです。そういえば、ユリエールさんと入籍したんですって。遅くなりましたがおめでとうございます」
シンカーの持っていたグラスと合わせる。
「おめでとうございます」
キリトも手を伸ばしグラスを合わせる。
「いや、まあ、まだ現実になれるのに精一杯って感じなんですけどね。ようやく仕事も軌道に乗ってきましたし......」
クラインが身を乗り出す。
「いや、実にめでたい。そういえば見てるっすよ、新生《MMOトゥデイ》」
「いやー、お恥ずかしい。まだまだコンテンツも少なくて、今のMMO事情じゃ攻略データとかニュースは無意味になりつつありますしね」
「まさしく宇宙誕生の混沌、って感じですもんね」
「なに言ってんだよ、キリト.......」
キリトは一度俺を睨むとカウンターの向こうのエギルに話す。
「エギル、どうだ?その後.......《種》のほうは」
「すげぇもんさ。今、ミラーサーバーがおよそ五十........ダウンロード総数はおよそ十万、実際に稼働しているサーバーがおよそ三百ってとこかな」
《世界の種子》............またの名を《ザ・シード》
キリトが茅場から託された種子。それをキリトはエギルに解析してもらったところ、その結果《世界の種子》は、茅場が開発したフルダイブ型VRMMO環境を動かすプログラムパッケージだとわかった。
ようはそこそこ太い回線を用意して《ザ・シード》をダウンロードすれば誰でもネット上に異世界を作れるのだ。それをキリトは、エギルに依頼し、誰もが《ザ・シード》を使えるように世界中のサーバーにアップロードしてもらった。そのアップロードを手助けするアイテムが俺が茅場から託された《鍵》........
それは全世界の回線をつなげられるほどの膨大な回線速度を持つほどの鍵。この二つのアイテムにより、
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