暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第32話 武器強化
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 なので、鍛冶屋であるリズのストレージを一気に埋める程のアイテム…つまり物凄く重いアイテムは、俺達が渡したアイテムの中に………あるな……
 心当たりがあるので、確認の為にシリカの方へ向くと、シリカも首を縦に振った。
 ……やっぱり、あれしかないよな…

「リズ……もしかしたら、その原因は……俺とシリカの剣だ」
「ホントに? ……ならちょっと予定が変わるけど、この剣だけ先に強化しちゃうから、少し待っててくれる?」
「……悪いな」
「良いわよ、別に。……だけど、この剣の代金は先に払ってね……場所だけど、ココは今貸切し状態だから、ココでやっても良いのよね?」
 感謝と悪いことしたな、という気持ちを胸にしまいながら、リズに『良いはずだぞ』と答え。

 それを聞いたリズはさっそく立ち上がって、道具を取り出してからウィンドウを出し、俺達のアイテムを実体化させる。…まずは俺の《ヘビーハードネス》からやるらしいな。
 俺の《ヘビーハードネス》が一瞬空中で具現化して、それをリズが掴んだ。
 ………すると………
「キャッ!!!」
 ……俺の聞いた中でもっとも女の子らしい声を出し、リズは俺の《ヘビーハードネス》を落として、その勢いで転ぶ。
 良かった……リズの奴、指を挟んでないみたいだ。落ちた剣も、足に当たらなかったしな。

 けど頭から転んで、でんぐり返しをしてしまったので、流石に心配になり声をかける。
「お、おい! だ、大丈夫か!」
「り、リズさん、大丈夫ですか!」
「…………い、痛った〜」
 俺達が声をかけてから少しして、リズが頭に手を置いて痛そうにしながら立ち上がる。
 圏内だったので、どうやらHPに以上は無いらしい。
 ……どうでも良いけど、でんぐり返しの時にリズがスカートじゃなくて良かった。
 コレがもし接待用のNPCがよく着ているような服だったら……見えてたな。

 と、そんなくだらない事を考えていたら、リズが痛みが少し治まったのか俺の方に歩いてきて、俺の服の胸元を掴む。
「ちょっと! 何よこの重さ! ぜんぜん持てないじゃない!」
「いや、だから最初に重いって言っただろ」
「限度ってモンがあるでしょうが!」
 そんな事言われてもなぁ…、と俺が困り果てていると、シリカが俺の剣を持ってリズの元へ再び持っていった。

「リズさん……確かに重いですけど、宜しくお願いします。あたしも手伝いますから」
「……分かったわよ」
 やっと俺の服からリズは手を離して、シリカの持っている剣を再び掴む。
「………も、持ち上がったわよ……」
 ゆっくりとだがシリカの手から剣が離れていき、それと同時に剣とリズの手も離れていく。

 そして、何とかリズは自分の道具ある所に《ヘビーハードネス》を置いた。
「…ふぅ……それ
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