第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第32話 武器強化
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こで俺達が(シリカが自分も作ると言った為、二人で作る事になった)料理を作って、今丁度食べ終わった所だった。
「まさか、シュウ達が料理できるなんて……それに、まさかSAOでご飯と味噌汁が出るなんてね。懐かしかったし、驚いちゃった」
「確かに驚きますよね。…あたしもSAOで初めて食べた時、凄く懐かしく思いました」
「二人とも、作った俺に感謝するんだな」
俺は二人が絶賛しているので、冗談口調でワザとらしく偉そうに言った。
「感謝はするけど、これ出来たのって偶然だよね。お兄ちゃん」
「……ソウデスヨ」
「何それ! なら、余り感謝できないわね」
「…でも、真剣に作ったんだぞ!」
「はいはい…」
「分かってるよ。ありがとう、お兄ちゃん」
「………おう」
冗談で言ったんだけど……こうやってシリカに笑いながらお礼を言われると、やっぱり嬉しいな。
「ま、まぁ、お礼を言われるために作ったんじゃないんだけどな。それでもやっぱり、お礼を言われると嬉しいよ、ありがとなシリカ」
「も、もう……それくらいで頭撫でる事ないのに……」
俺はお礼を言いながらシリカの頭に手を乗せて、シリカの頭を撫でる。
シリカもリズの前だからか少し文句を言いながらも、俺の手をどけようとしない。
流石にキスや一緒に寝るのは無理だけど、頭を撫でるくらいなら俺だって出来る。
そうやって、シリカの頭を撫でる事数十秒……俺はそこで、リズが俺達の事を見ていることに気付いた…というか、思い出した。
「………………」
「な、何だよ…」
「いや……マジであんた、シスコンなんだな〜っと……それに、シリカも嫌がってるように見えないしさ……ホントに仲良し兄妹だな〜…って、思ったのよ」
……そろそろ本格的に、俺達に対する誤解を解かなきゃいけないんだろうか。
丁度、厨房を借りた為にココの部屋には他の人はいないし。
でも誤解を解くと、必然的に色々と言わなきゃならないから、どうしようか迷うんだよな。
「………リズ、もしもの話をしていいか?」
「何よ?」
「もし、俺とシリカが『兄妹じゃない』って言ったら、信じるか?」
俺がそう聞くと、リズは考え始める。
「う〜ん……正直シュウとシリカって、基本的に似てないのよね」
「そうかもな」
「そうですよね」
俺とシリカが同時にリズの意見に賛成する。
当たり前だ。だって本当の兄妹じゃないんだから。
「……でも、偶に似ている所もあるのよね。う〜ん……やっぱり、兄妹なんじゃない?」
「そ、そうか…」
……驚いた。まさか本気で兄妹って信じられてるとは……俺とシリカって、本当に似ている所があるんだろうか?
「何? こんな事聞くってことは、誰かに似てないとでも言われ
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