第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第五章 オレンジギルド
第32話 武器強化
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〜、これは時間のかかる仕事を押し付けたわね。…この武器と防具全部でしょ? コレは今日中じゃ無理よ」
「………マジで?」
「ええ。だってこれ、前にあんた達が使った武器とかのインゴット…つまり素材に戻す作業もするんでしょ? それにこの量を二人分だからね。他のお客さんから頼まれてる物もあるし。……大体、予めメッセージを送ってくれたり、こまめに来ていればこんな事にはならなかったのよ。シュウ達くらいじゃない? こんなに強化を溜め込んでた攻略組は…」
「………すいません」
リズが正論だよ。今は攻略組と言っていいのか分からないとか、ダンジョンで手に入れた武器たちが当分強化しなくてもやっていけるくらいだったとか……言いたい事が山ほどあるけど、正論過ぎて何も言い返せない。
それにアルゴから情報買う為に、ほとんど金が無くなって出来なかった事もあるんだけどな。
「……リズさん、ごめんなさい。あたしがもっとしっかりしていれば…」
確かに今回は、シリカも珍しく連絡を入れる事や強化の事を忘れていた。
その事を気にして、リズに申し訳なさそうに謝るシリカ。
謝るシリカを見て、俺もリズに謝る。
「俺からも悪かったな。こんな朝早くから…」
「……別に良いわよ。……ただその代わり、代金はしっかり頂きますからね」
「……ありがとな」
リズの奴……ありがたいよ、本当に。
「それじゃ、明日の夜くらいに取りに来て。あんた達優先でやっておいてあげるから」
「すみません、宜しくお願いします。……あ! そういえば、リズさん朝ご飯食べましたか?」
「食べてないけど……なんで?」
お礼を言った後に、何か思いついたようにリズに聞くシリカ。
朝ご飯の事について聞くってことは……
「なら、一緒に食べませんか? せめてものお礼にご馳走します! ……良いよね、お兄ちゃん?」
予想道理、リズを誘う為だった。
俺としても断る理由は無いので、
「ああ、いいぞ」
と、リズの前なので妹モードのシリカにOKを出した。
「それじゃ、お言葉に甘えさしてもらおうかな。……ドコで食べるの?」
「う〜ん、そうだなぁ……なら、俺に付いてきてくれるか?」
「良いわよ。それじゃあ、行きましょうか」
「ああ」
「はい」
リズが近くの宿屋に《リンダーズ・カーペット》を預けるのを確認して(《リンダース・カーペット》は自分のアイテムストレージに入れられないので宿屋に預けた)から、俺は二人を連れて歩き始めた。
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「あ〜、美味しかった〜。ご馳走様」
「ご馳走様でした」
「ご馳走様」
俺は二人を連れて、近くの厨房を貸してくれるお店に来ていた。
そ
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