街を覆う毒霧
[17/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
か?」
ドクガロイドはそれを見て笑った。だがストロンガーはさらに攻撃を続けた。
「エレクトロサンダーーーーーッ!」
空中に雷を飛ばした。すると空を暗雲が覆った。
「何とっ!」
ストロンガーとドクガロイドの間に無数の落雷が生じた。それにより粉は全て焼かれてしまった。
「落雷により毒の粉を全て焼いてしまいましたか。やりますね」
「まだだ、これで終わりだと思うなっ!」
胸に両手を合わせた。するとそのSの字が激しく回転しはじめた。
「チャーーージアーーーーーップ!」
角と胸の一部が銀色に変わった。超電子ダイナモの力を使ったのだ。
「行くぞっ!」
そしてドクガロイドに立ち向かう。これまでとは比べ物にならない強さだ。
「グッ、これまでとは比較にならないパワーだ」
これまでの戦闘力がまるで子供のように見える程である。しかしドクガロイドはそれでもまだ余裕があった。
(しかしこの力が使えるのも僅かの間)
そう、超電子の弱点は一分間しか使えないことである。それ以上使えばストロンガーの身体はその力に耐えられず大爆発を起こしてしまう。かって百目タイタンがそれを利用し彼を追い詰めたことがある。
(さて、何処まで耐えられますかね)
彼は顔こそ必死にそれを受けていたが内心時が来るのを待っていた。そうすれば自然と勝利が手に入るのだ。
(もうそろそろ)
ストロンガーの攻撃は続く。だがそれももう少しの辛抱であった。
時間だ。これ以上の超電子の力の使用は不可能である。
筈だった。しかし彼はまだ使い続けている。
(何っ!?)
彼は内心叫んだ。そんな筈はない、と思った。
そこに隙が出た。彼はパンチを受け態勢を崩した。
ストロンガーはそれを逃さなかった。すかさず跳躍した。
「超電子大車輪キィーーーーーーーーック!」
空中で両手両足を大きく広げ横に激しく回転する。そしてドクガロイドへ急降下する。
激しい蹴りが怪人の胸を直撃した。それを受けた怪人は大きく後ろに吹き飛ばされた。
「ガハァッ・・・・・・」
背中から落ち数回バウンドする。口から血を噴き出す。どうやら肋骨が折れているようだ。
何とか立ち上がろうとする。だが容易ではない。折れた肋骨が内臓に突き刺さっているようだ。
「グググ・・・・・・」
人間の姿へ戻る。そして何とか立ち上がった。
「どういうことだ、超電子ダイナモは一分間しか使えない筈では・・・・・・」
「生憎だったな。その超電子を改造したのだ」
ストロンガーは彼を指差して言った。その証拠か彼はまだ超電子の力を使ったままである。
「これまで超電子は一分間しか使えなかった。だが改造手術を受けることによって変身をとかない限り幾らでも使えるようになったのだ」
「何と、それでは・・・・・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ