魔虫の潜む街
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出た。
「行くぞ」
構えを取る。クモロイドもそれに対して構えを取った。
「部下達の仇、取らせてもらうぞ」
そう言うと両手の爪を振り回してくる。ライダーマンはそれをパワーアームで受け止めた。
「クッ・・・・・・」
その衝撃が右手を伝う。思わず呻き声を出した。
そこへ再び爪を振り下ろす。今度はそれを払った。
「・・・・・・やるな」
リーチは向こうのほうがある。下手な間合いではこちらが不利であった。
だがアタッチメントを換装する暇は無い。クモロイドの攻撃は速く間合いを離す余裕も無かった。
パワーアームを繰り出す。怪人の顔を狙う。だがそれは牙で防がれてしまった。
「何ィッ!?」
何とパワーアームを噛み砕いてきた。三日月のアームの半分が砕け下に落ちた。
「まだだっ!」
間髪入れず毒霧を噴いて来る。ライダーマンはそれを咄嗟に左に跳びかわした。
「パワーアームを・・・・・・」
ライダーマンは砕けたパワーアームを見て驚きがこもった声で呟いた。素早くカギ爪アームに換装する。
「どうだ私の牙は。中々のものだろう」
クモロイドは後ろに跳躍し誇らしげに言った。その場所は橋爪門続櫓の門の前であった。
「確かにな。パワーアームを砕いたのは貴様がはじめてだ」
ライダーマンはそう言いながら怪人の方へ進んだ。両者は橋の上で向かい合った。
「だがこれで終わりではない。私にはまだ糸がある」
クモロイドは自信に満ちた声で言った。
「もうパワーアームは使えない。糸を防ぐ手立てはもう無いぞ」
「それはどうかな」
ライダーマンはその言葉に対しニヤリと笑って反論した。
「戯れ言を。まあいい」
クモロイドはそう言うと口に手を当てた。
「心配は無用だ。私は他の者を嬲り殺すのは好まぬ。一気に潰してやる。苦しむ間もない程にな」
口から手を離した。その口がカッと開かれた。
「喰らえぃっ!」
糸を噴き出した。それは一直線にライダーマンに向かっていく。
ライダーマンはそれを冷静に見ていた。そしてアタッチメントを換装し右手を前に構えた。それはマシンガンアームに似ていた。
「させんっ!」
ライダーマンはそれを糸に向けて放った。それは何やら巨大な爆弾のようであった。
それは糸を直撃した。糸は四方に乱れ散った。
「なっ・・・・・・!」
クモロイドは驚愕したその様なアタッチメントがあるとは聞いていなかった。
「それで終わりではないぞっ!」
ライダーマンは素早くアタッチメントを換装した。そして今度はクモロイドへ向けてそれを放った。
それは炸裂弾だった。クモロイドの胸を直撃し飛び散った。
「グオオッ!」
クモロイドは吹き飛んだ。そして後ろの門にその背を激しく打ちつ
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