魔虫の潜む街
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んだ。するとその両手に青いマスクが現われる。結城はそれを被った。
すると手袋とブーツが銀のものに包まれる。そこから全身が黒いばとるぼディに覆われる。
ライダーーーマンッ
胸が赤くなる。そして腰の小さな四つの風車が回転する。首が黄色のマフラーに覆われ風車の光が彼の全身を包む。
ライダーマンに変身した。そして素早く右手にアタッチメントを取り付けるとそこから何かを発射した。
「ムッ!?」
それはロープアームであった。クモロイドが手にする国切へ向けて伸びていく。
そしてその鞘に絡み付いた。クモロイドが取り戻そうとするより速くロープアームはライダーマンの手に戻っていた。
「国切、獲り返させてもらったぞ。どの道貴様達には扱えないものだ」
「クッ・・・・・・」
クモロイドは舌打ちした。例え自分達が使えなくとも奪い返されるのは不快だった。
「これを」
ライダーマンは国切を住職に手渡した。
「はい」
住職はそれを受け取った。そして背に負った。
「さて、どうするバダンの改造人間よ」
竜がクモロイドを指差しながら言った。彼はそれに対して答えた。
「こうなれば貴様等全てあの世に送ってやる。覚悟するがいい!」
それが合図だった。戦闘員達が飛び降りて来る。左右からも現われた。
「多いな」
ライダーマンは戦闘員達を見て言った。声は冷静である。
「ええ。ですがこちらには正しき心があります。悪を討ち滅ぼす正しき心が」
住職が言った。禅僧達が身構える。拳法の構えだ。見れば彼等も相当な腕の持ち主のようだ。
「そうですね。正しき心。それがある限り」
竜も構える。そして戦闘員達を睨み付ける。
「負けることはありません!」
襲い掛かって来た戦闘員を拳で打ち倒した。
「そうでしたね。正義は必ず勝つ。クモロイド、今から貴様にそれを教えてやる!」
ライダーマンはクモロイドと対峙した。その前に数名の戦闘員が立ちはだかる。
「戯言を。ならば見事打ち倒してみよ!」
それが合図であった。ライダーマン達とバダンの金沢城における決戦がはじまった。
数はバダンの方が圧倒的に優勢であった。彼等は短剣等の得物を手に数人一組で襲い掛かる。ライダーマン達はたちまち一人一人が彼等に取り囲まれてしまった。
だが個々の強さの差は歴然としていた。禅僧達はその武術で戦闘員達の囲みを次々と打ち破っていく。
特に竜と住職の強さが際立っていた。禅僧達のフォローをもしつつ戦闘員達を的確な動きで倒していく。
ライダーマンは右手のアタッチメントをパワーアームに変換した。そしてそれで戦闘員達を切り裂いていく。
戦局は瞬く間にライダーマン達の優勢に傾いていった。ライダーマンは戦闘員を左右に切り払いクモロイドの前に
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