雪原の花
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「そうか、トカゲロイドも敗れたか」
ある基地の一室で暗闇大使は戦闘員からの報告を聞いていた。
「ハッ、遺体は既に回収された模様です」
報告をした戦闘員が敬礼をし言った。
「そうか。ならば良い。それではまだ被害は最小限で済んでる」
暗闇大使は報告を聞きながら言った。
「だが長崎、桜島、そして石垣島と三つの作戦がライダー達に阻止されるとはな。ダブルライダーの力衰えずといったところか」
「いえ、むしろ強くなっているようです」
「何っ!?」
戦闘員の言葉に顔を向けた。
「彼等の戦いの結果を分析しますとスピード、破壊力共に以前とは比較にならない程上がっています。これは何かしらの強化手術を受けた結果だと思われます」
「そうか、奴等めゼクロスとの戦いで」
暗闇大使は上のモニターを見ながら言った。そこにはゼクロスとライダー達の戦いが映し出されていた。
「カメレオロイド達とダブルライダーの戦いの資料はあるか」
「ハッ、ここに」
別の戦闘員が資料を出してきた。分厚い紙のファイルだった。
「ふむ」
暗闇大使はそれを手に取った。そして中を読みはじめた。
暫く中を読んでいた。そしてそれを閉じ戦闘員に返した。
「成程な。全体に渡ってかなりの強化改造を受けているな」
「やはり」
戦闘員がそのファイルを脇に収めて言った。
「だがそれだけではないな」
暗闇大使は右手で左手の鉤爪を握りながら言った。
「と、いいますと?」
戦闘員の一人が尋ねた。
「特別な訓練も相当受けている。さもなければあれだけの短期間で強化改造の力をここまで引き出す事は出来ん」
「成程」
戦闘員達は頷いた。
「おそらく立花藤兵衛達の指導によるものだろう。あの者達の育成能力は聞いている」
「ハッ・・・・・・」
バダンにおいても歴代ライダー達を育ててきた彼の名は知られていた。そしてかなりマークしていた。
「今は泳がせているがな。だがいずれあの者達も始末せねばならん。我等が野望の為にもな」
「ハッ」
戦闘員達はその言葉に姿勢を正した。
「ところでダブルライダーは今どうしている」
「ハッ、沖縄より東京に戻りました。今は本郷が東京、一文字が横浜にいる模様です」
「そうか。ならばあの者達は暫く放っておくか。こちらも奴等に振り向けることのできる改造人間はおらん」
「ハッ」
「あの二人はいい。他のライダー共はどうしている?」
暗闇大使は再び戦闘員達のほうへ顔を向けて問うた。
「ハッ、只今全てのライダーが日本各地に散って我等の行動をさぐっております。どの者も油断は出来ません」
「だろうな。ところで北海道には誰がいる」
「北海道ですか?バラロイドですが」
「いや、違う
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