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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
雪原の花
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て呻いた。咄嗟に間合いを離した。
 「どうだ、だがこれで終わりではないぞ」
 再び間合いを詰めようとする。だが怪人はそれより素早く間合いを離した。
 「そうでなければ面白くないわね」
 怪人は蔦を振るった。だがX3はそれを後ろに跳びかわす。
 この時X3は構えを一瞬だけ解いた。そしてその機を逃すバラロイドではなかった。
 薔薇を投げる。だがそれはX3に向かって飛ばず爆発するように散った。
 「ムッ!?」
 するとそこから緑の煙が生じた。それはX3を覆わんとする。
 「ウォッ!」
 それは毒ガスだった。X3は思わず苦悶の声をあげる。
 「フフフ、どう?薔薇の毒の味は」
 バラロイドは苦悶するX3を見て笑いながら言った。
 「あらゆるものを溶かすこの毒ガス、我がバダンが開発した最高の毒ガスよ」
 「そうか、貴様等はこのガスの実験をこの小樽で行なっていたのか」
 ガスから離れ体勢を崩しながらも必死に立ち上がっている。
 「そう、そしてそのガスの開発及び保持者がこの私、バラロイドなの」
 バラロイドは自信に満ちた声でX3に言った。
 「綺麗な薔薇には毒もある。それを教えてあげるわ」
 バラロイドはそう言うと薔薇を次々と投げ付けてきた。そしてそのガスはX3を次々と覆っていく。
 「ググ・・・・・・」
 X3は苦悶の声をあげる。ガスの毒がその全身を蝕まんとする。
 「フフフ、如何に改造人間といえどこれは耐えられないでしょう」
 バラロイドはその姿を見て笑う。
 その通りだった。ガスはX3の身体を徐々に浸食していた。それに耐えられる限界に近付いていた。
 「まずい、このままでは・・・・・・」
 X3は危機感を覚えた。このままでは敗れる、そう直感した。
 「ここは・・・・・・これだ!」
 X3は咄嗟に閃いた。そして動いた。
 「X3バリヤーーーッ!」
 身体中から何やら特殊な絶縁膜を出した。そして毒ガスを防いだ。
 「なっ・・・・・・!?」
 今度はバラロイドが驚いた。そしてたじろいだ。
 それを見逃すX3ではなかった。突進し体当たりを仕掛ける。
 体勢が崩れた。それを見て大きく跳躍した。
 「X3スクリューーーーキィーーーーック!」
 身体渦巻状に回転させた。そしてそれにより加速をつけ蹴りを入れた。
 蹴りは怪人の腹を直撃した。バラロイドはその脚を掴んだ。
 「グググ・・・・・・・・・」
 呻き声を漏らす。蹴りはバラロイドの腹を貫いてた。
 X3が脚を抜いた。そして後ろに跳んで戻った。
 腹から鮮血がほとぼしり出る。怪人はガクリ、と右膝を着いた。
 「ま、まさかバリヤーを張って毒ガスのそれ以上の浸透を防ぐとは・・・・・・」
 「この仮面ライダーX3には逆ダブルタイフーンだけでなく多くの能
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