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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
火吹き竜の島
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た。名は、ロベルト=リッカルドだったか」
 「トカゲロイドだ。そちらの方が通じるだろう」
 男は素っ気無く言った。
 「そうか、トカゲロイドか。覚えておこう」
 三影はサングラスの奥の目を光らせて言った。
 「ああ、よろしくな。ところで暗闇大使からの伝言は何だ」
 トカゲロイドは改めて尋ねた。
 「うむ、九州の事だが」
 「カメレオロイドとジゴクロイドだったな。今あの連中とは通信が取れないがどうしたのだ?」
 トカゲロイドはその黒い目を光らせた。
 「二人共作戦に失敗した。仮面ライダーに倒された」
 「何っ、それは本当か!?」
 トカゲロイドは語気を荒わげた。
 「俺が嘘を言って何になる。その証拠に二人とは通信が取れないだろう」
 「そうか、そうだったのか」
 トカゲロイドは歯軋りした。
 「二人を倒したのは仮面ライダー一号と二号。奴等は今この沖縄に向かっている」
 「そうか、ここにか」 
 トカゲロイドはその言葉に反応した。その顔に凄惨な笑みが浮かぶ。
 「どうした、やけに嬉しそうだな」
 三影はその笑みを見て言った。
 「当たり前だ。ダブルライダーといえば最早生ける伝説、その二人をこの手で始末する事が出来るのだからな」
 「そうか。しかし一人で大丈夫かな」
 「言ってくれるな。俺を誰だと思っている」
 三影の言葉に対して不敵に笑った。
 「俺はトカゲロイド、誇り高きバダンの改造人間だぞ。俺があの連中に遅れを取るとでもいうのか」
 そう言いながら息を吐いた。赤い炎の息だった。
 「いや、ただ一人より二人の方がいいと思ってな」
 「それはどういう意味だ?」
 「もう一つ伝える事がある。俺は暗闇大使にある任務を伝えられた」
 「ある任務?この沖縄でか?」
 「そうだ」
 三影はそう言うとサングラスを外した。
 「ダブルライダーを消せ、とな。あんたのこの地での作戦とは別にな」
 右の機械の眼が光った。無機質でありながら殺意に燃えた眼であった。 
 「フン、つまり俺と御前が共闘してライダーを倒せということだろうが」
 トカゲロイドはそれに対し口の端を歪めて言った。
 「少し違う。あんたは今まで通りこの基地の建設を進めてくれ。俺は一人でライダーを倒す」
 「自信家だな。だがその作戦は少し待った」
 「どういう事だ?」
 「ここは俺の縄張りだ。俺の縄張りに入った奴は俺がこの手で倒す」
 「・・・・・・つまり俺に帰れというのか」
 三影の右目が光った。トカゲロイドの目を睨む。
 「違うな。俺はそんな事は言わん」
 トカゲロイドは不敵に言った。
 「ではどういう事だ?」
 三影は問うた。
 「御前は御前で奴等の首を狙え。それについては俺は何も言わん。だがな」
 トカゲロイドはこ
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