火吹き竜の島
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しかしトカゲロイドはそれを受身で流した。そして同時攻撃を浴びせに来た一号を炎で離す。
「どうした、噂に聞こえたダブルライダーとはその程度か」
トカゲロイドはダブルライダーに言った。攻撃を退けられた二人は間合いを離している。
「喰らえっ!」
トカゲロイドが再び炎を噴き出した。ダブルライダーはそれを左右に散りかわす。
「何のっ!」
二人はトカゲロイドが炎を噴くさいの隙を見逃さなかった。彼が火を噴き終わったその瞬間ダブルライダーのパンチを受けた。
「グハッ!」
これにはさしものトカゲロイドもたまらない。怯んだ。
ダブルライダーはそこへ連続攻撃を仕掛ける。膝蹴りがトカゲロイドの腹を撃った。
「ガハアアッ・・・・・・!」
これにはさしものトカゲロイドも耐えられない。ガクリ、と片膝を着く。
それを見逃すダブルライダーではない。二号が言った。
「本郷、今だ!」
二号が叫ぶ。それに一号も応えた。
「おう、一文字!」
大きく頷いた。そして二人はそれを合図に天高く跳んだ。
「トオッ!」
そして空中で一回転する。蹴りの体勢に入った。
「ライダァーーーーッ、ダブルキィーーーーーック!!」
ダブルライダーの連携技の中での一際大きな破壊力を誇る技である。これによりどんな強力な怪人も一撃のもとに葬ってきている。
それがトカゲロイドの胸を直撃した。怪人は大きく吹き飛ばされた。
「グググ、これがライダーダブルキックか・・・・・・」
致命傷であった。だがそれでもなお立ち上がってきた。
「見事だダブルライダー、この勝負は俺の負けだ」
人間の姿に戻った。そしてダブルライダーを見据えつつ言った。
「だが俺は死なん。必ずや甦り再び貴様等の前に現われる」
倒れそうになる。だが気力を振り絞って立ち上がった。
「その時こそ我がバダンの世界制覇の日。その時を楽しみにしていろ」
そう言うと前に大きく倒れた。
「次に会う時が貴様等の最後だ!」
最後にそう叫ぶと爆発した。そして消え去った。
「やったか、本郷」
「ああ、おそらくな。だが」
一号は表情を暗くした。
「カメレオロイドの時もそうだった。奴等、甦るとはどういう事だ」
「俺も桜島で聞いた。奴等まさか不死身だともいうのか」
「解からん。だがいずれ解かるだろう」
一号は変身を解きながら言った。
「ああ、だがその時奴等が一体どういった動きをするのか・・・・・・」
二号も変身を解いた。二人は本郷猛と一文字隼人に戻った。
「バダン、底知れん組織だ」
二人はその場を去った。下には青い海が広がっていた。
その二人を遠くから見る影があった。サングラスの男、三影である。
「トカゲロイドをもってしても勝てな
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