暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
火吹き竜の島
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の方を見る。
 「そして俺はトカゲの改造人間である事を理解してもらおう」
 「何!?」
 ダブルライダーはその言葉に思わず首を傾げた。
 「水は俺の力の源。この近くにいるだけで俺の力は増すのだ」
 怪人は不敵に笑いながら言った。
 「くっ、そうだったのか」
 二人は舌打ちした。トカゲロイドはそれを見てさらに笑った。
 「それに気付かぬ自分達の迂闊さを呪うがいい。さて、それではそろそろ決着を着けるか」
 トカゲロイドはそう言うと大きく息を吸い込んだ。
 「くっ、こうなれば・・・・・・」
 一号はトカゲロイドが火を噴こうとしているのを見て意を決した。二号の方へ目をやる。
 「一文字、あれをやるぞ」
 一号の言葉の意味を二号はすぐに理解した。
 「本郷、あれをやるつもりか」
 二号は言った。
 「ああ、行くぞ」
 一号は強い声で言った。二号はそれに対し頷いた。
 「よし」
 二人はトカゲロイドに近付いた。
 「馬鹿め、間合いを狭めようと同じ事だ」
 トカゲロイドはそれを見て言った。そして炎を噴こうとする。
 その時だった。ダブルライダーは彼の周りで大きく回りはじめた。
 「な、何っ!?」
 二人は凄まじい速さでトカゲロイドの周りを走る。何時しかその姿は見えなくなった。
 「ど、どういうつもりだ!?」
 トカゲロイドは慌てた。思わず火を噴くのを止めてしまった。
 「トオッ!」
 二人は跳んだ。トカゲロイドは思わず顔を上げた。
 「上かっ!」
 彼も跳んだ。だがそれと同時に何かに巻き込まれた。
 「うおっ!?」
 それは竜巻だった。彼はそれに巻き込まれ吹き飛ばされた。
 「ど、どういうことだ!?」
 トカゲロイドは宙を舞いながら自らの置かれている状況に考えを巡らせた。
 だがそれは少し遅すぎた。彼は地面に叩きつけられた。鈍く重い音がする。
 「グググ・・・・・・」
 明石パラワールドの上だった。側に水辺は無い丘の上だ。痛みに堪えながら立ち上がる。その前にダブルライダーがいた。
 「そうか、竜巻を起こしたのだな、貴様等が」
 トカゲロイドはようやく理解した。先程の二人の動きの意味を。
 「そうだ、貴様を水の近くから引き離す為にな」
 一号は立ち上がった怪人に対して言った。 
 「かってショッカーライダーを倒す時に使った技の応用だがな。結構効いただろう」
 二号が言った。彼の言葉通り竜巻によるダメージも相当なものだった。
 「ライダー車輪か、あじな真似をしてくれる」
 トカゲロイドは苦渋に満ちた声で言った。
 「だが俺もバダンの改造人間、この程度では怯まんぞ」
 構えを取る。ライダーも身構える。
 「待てトカゲロイド、俺を忘れてもらっては困る」
 その時声がした。ダブルライダ
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