火吹き竜の島
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イダー」
トカゲロイドはそれを見て不敵に笑った。
「俺に相応しい相手だ。このトカゲロイドのな」
そう言うと先の割れた爬虫類の様な舌を出した。
同時に肌が鱗に覆われていく。眼がトカゲのそれになる。
頭が蜥蜴のそれになる。そして口が禍々しく伸びた牙に覆われていく。
首には大きなエリマキがあった。それはまるで盾のようである。
「行くぞ、焼き尽くしてやる」
そう言うと戦闘員達がダブルライダーを取り囲んだ。
「イィーーーーーッ!」
戦闘員達が襲い掛かる。ライダー達を数人が一組になり倒さんとする。
「やらせんっ!」
「そうはいくかっ!」
二人はその戦闘員達を次々に倒していく。滝とルリ子もそれに協力する。
「ここは俺達に任せてくれっ」
「二人は奴等の基地を捜してくれ」
二人は滝とルリ子に言った。
「よし、わかった」
「ええ、ここはお願い」
二人はそれに従った。そしてその場を退いていく。
「フン、行ったか。まいい、どの道ライダーさえ倒せばあの連中など後でどうにでもなるわ」
トカゲロイドは退いていく滝達を見ながらせせら笑った。
「そう、貴様等さえ倒せばここでの作戦は成ったも同然なのだ。覚悟しろ」
トカゲロイドはライダーと対峙した。そして舌を出した。
「死ね」
息を吸い込む。そして赤い炎を噴き出した。
「ムッ!」
二人はそれをかわした。そして左右に散る。
「フフフ、今のをかわしたか。だがそれ位かわしてくれないと面白くはない」
火を噴き終えたトカゲロイドはライダー達を見回しながらニヤリ、と笑った。44
「この砂場が貴様等の墓場となる。さあ死ぬがいい」
再び炎を吐く。ライダーはそれをまたかわした。
「噂通りの身のこなしだ。だがそれが何時まで続くかな」
トカゲロイドはさらに攻撃を続ける。
ライダー達はそれに対し隙を窺っていた。二号が怪人の前に、一号が斜め後ろについた。
「今だっ!」
怪人が炎を噴き終えたその瞬間に二人は動いた。そして前後から同時に襲い掛かった。
一号が羽交い絞めにする。そして二号がそこに手刀を入れる。
「どうだっ!」
だがその手刀は怪人のエリマキにより防がれていた。
「何ッ!」
そのエリマキはまさに盾だった。大きく開き二号の手刀を防いでいたのだ。
「フフフ、甘いな」
トカゲロイドは二号を見て余裕に満ちた笑みを浮かべた。
「死ねぇっ!」
そして火を吹く。二号は至近であるがその驚異的な反射神経でそれをかわした。
怪人は一号を振り払った。恐ろしい力である。
「中々考えたが残念だったん。俺のこのエリマキはある程度大きくする事が出来るのだ」
怪人は間合いを離した二人に対し言った。そして海
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