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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
火吹き竜の島
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 二人にその話を聞いて立花は苦笑した。
 「まあいいや。手伝ってくれるんならよろしく頼むぜ。何しろ日本全国に散っているライダー達から連絡がひっきりなしに来ているからな」
 「はい」
 立花に言われ二人は通信室の席に着いた。そして純子と共にライダー達との連絡をとりはじめた。
 「何か段々賑やかになってきたな」
 立花はそれを見ながら目を少し細めた。
 「まさひことリツ子も協力してくれるっていうし頼もしくなってきたな。谷君や志度博士のところも賑やかみたいだしわしも気合を入れないとな」
 だが感慨に浸る暇は無い。
 「おじさん、志郎さんから連絡が入りました」
 純子が声をかけた。
 「おう、今どうしてるって?」
 「金沢にいるそうです。ここで怪しい影を見たって人がいるらしくて」
 「そうか、何かあったらすぐ知らせるように言ってくれ」
 「はい」
 純子はそう言うと立花の言葉をそのまま風見に伝えた。通信の向こうの風見はそれに納得したようだ。

 本郷は沖縄に到着した。港から桟橋に降り立つ。
 「沖縄に来たのは初めてだな」
 上に広がる青い空と輝く太陽を眩しそうに見る。
 「そうね。こんなに暑いなんて思わなかったわ」
 傍らにいるルリ子が言った。彼女も太陽が眩しいようである。
 「だが暑過ぎる程じゃないな。南洋に比べるとまだまだ涼しい」
 「そうね。あそこは雨も凄いし」
 二人はそう話しながら港を出た。
 「よう、待っていたぜ」
 港を出る二人に後ろから声をかける者がいた。二人は振り向いた。
 「滝か。御前も来ていたのか」
 彼の顔を見て本郷は意外そうに言った。
 「あれっ、おやっさんから話はいっていないのかい?」
 この言葉には滝も少し驚いた。
 「何っ、じゃあ隼人がここに来る話も聞いていないのか?」
 「一文字が?いや・・・・・・」
 本郷もルリ子もそれには首を傾げた。
 「ハハハ、三人共困っているみたいだな」
 「その声は」
 遠くから声がした。三人はその声に反応した。
 「一文字」
 本郷がその名を呼ぶ。一文字隼人が出て来た。
 「何だ、もう来ていたのか」
 滝が彼の姿を認めて言った。
 「ああ、飛行機でね。俺の方が先に着くとは少し意外だったけどな」
 「船が時化で少し遅れてな。しかし何で本郷達が俺達がここへ来るのを知らなかったんだ?」
 「それか?俺がおやっさんに言ったんだよ。本郷達には知らせないでくれって」
 「何っ!?」
 一文字その言葉に滝は思わず声をあげた。
 「二人を驚かせてやろうと思ってな。まあ成功したな」
 「結局御前のいつもの悪ふざけか・・・・・・」
 会心の笑みを浮かべる一文字に対して滝は呆れ顔で言った。
 「けれどいいんじゃない?ライダーも一人
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