第十二話 聖杯の主その十一
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「今からそこに行ってやるからな」
「待っている」
彼に応えるパルジファルだった。
「それではな」
「ああ、それじゃあな」
こうしてパルジファルの姿は消えた。そして残された者達はだ。すぐに慌しく動きはじめた。もう明日香に残っている理由はなかった。
「今度は神戸とはな」
「皆すぐに行きましょう」
爺とテトムがそれぞれ皆に言う。
「電車で行くかそれとも車で行くか」
「どれで行くの?」
「いや、ここはだ」
ここで月麿がテトムに対して言ってきた。
「あれじゃないのか?」
「あれって?」
「ガオズロックに乗ってそれで移動すればいいんじゃないのか?」
「あっ、そうね」
言われてそれに気付いたテトムだった。目を見開いて納得した顔になっている。
「それじゃあ今から」
「おい、俺達はどうするんだ?」
「どうするって?」
「だからどうやって移動するんだよ」
戦隊の面々の話が決まりかけている横でヤバイバとツエツエがこれからどうして神戸に行くかの話をしていた。彼等も移らなければならないのだ。
「神戸までよ」
「さあ。どうしようかしら」
しかしツエツエに言われても困る話であった。
「また電車で行く?」
「電車かよ」
「そう、それでね」
一応提案をしてきてはきた。
「それでどうかしら」
「電車かよ。何かそればっかりだな」
ヤバイバはツエツエのその言葉に首を捻るばかりだった。
「今度は変わった方法で行かないか?」
「他の方法で?」
「さっき誰か何か言ってただろ」
「俺か」
ヤイバが二人のところに出て来た。ヤイバは鬼の雪隠のところにいたがヤバイバとツエツエは高松塚古墳のところに来た。しかし一瞬で来たのだ。
「呼んだか」
「おい、待てよ」
「あんた何処から来たのよ」
「細かいことは気にするな」
強引に話を納得させるヤイバだった。
「大したことではない」
「まあ俺達もいざとなったらな」
「ある程度はそういうことできるけれど」
「だからそれ言うなよ」
「そうよ」
その彼等に海と冴がクレームをつける。
「俺達にしろ呼ばれてすぐに出て来るってことはな」
「あれは言わないお約束なんだから」
「しかしな。これを明日香から神戸まで使うのはな」
「無理があるし」
「バスで行くぞ」
ヤイバは彼等に対してもこれを話した。
「わかったな。それでな」
「よし、それならな」
「それで行きましょう」
こうして彼等の方針は決まった。問題は戦隊の面々だった。
「ガオズロックで行くのだったら」
「すぐに呼ぶか」
「ええ、そうするわ」
テトムはこう岳に述べた。
「もう今すぐにね」
「わかった。じゃあそうしてくれ」
「しかしあれだよな」
草太郎は腕を組み首を傾げさせな
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