第十二話 聖杯の主その六
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「ここは全ての戦隊が息を合わせて探しましょう」
「今もそうなのにか?」
真墨も首を捻っている。
「さくら姉さん、それって一体」
「ですから。皆が一度にそれぞれの遺跡の中に入るんです」
さくらの説明がはじまる。
「それで探せばどうでしょうか」
「そうだな。聖杯は動く」
暁もこのことを話す。
「それならな」
「はい、一度に探せば動いても必ず何処かに引っ掛かります」
さくらも考えを変えたのだ。それぞれで分担するよりもそれではと考えてだ。
「ですから」
「いい考えですね」
先生もそれでいいのではというのだった。
「それでは」
「よし、これで決まりだ」
暁は早速携帯を出してきていた。
「全てのチームにメールで連絡を出す。息を合わせてな」
「はい、御願いします」
こうしてボウケンジャーのチームからアイディアが出されてだ。全てのチームが息を合わせることになった。まずはそれぞれの遺跡の前に集まった。
「ガオレンジャー、できたよ」
「シンケンジャー、参上ってね」
「アバレンジャー準備完了です」
「デカレンジャー何時でもいいぜ」
「マジレンジャーいいよ」
「ボウケンジャーアタック完了」
「ゲキレンンジャーニキニキだぜ!」
「ゴーオンジャーいけるぜ」
「シンケンジャー揃っている」
「ゴセイジャー何時でもいいよ」
こうして全てのチームが揃ってだ。それぞれの遺跡に入る。
それを敵達は呆然として見ている。彼等にとってみれば何をしているのかさっぱりわからなかった。
フラビージョとウェンディーヌは猿石の周りに集まったシンケンジャーの面々を見ている。そうしてそのうえであれこれと話をするのであった。
「ちょっと、あれって」
「わからないわよね」
「そうよね」
こう二人で言い合う。
「しかもこれって全部のチームがよね」
「そうよ」
まさにその通りであった。
ほら、アバレンジャーとかガオレンジャーの連中もね」
「一体何を考えているのかしら」
「さあ」
「何かよくわからないけれど今は僕ちん達の出番じゃないんだよね」
サタラクラがその二人の後ろに出て来た。
「じゃあさ。ゆっくりしない?」
「あんたがゆっくりって」
「そう言っても」
あまり説得力がなかった。何しろジャカンジャで随一の騒がしさを誇る彼だからだ。見ればその手に肉まんを持ってぱくついている。
「説得力ないし」
「どうなのよ、それは」
「まあ気にしない気にしない」
サタラクラは二人に平然として返す。
「そんなことはさ。まあ食べよう」
「その肉まんを?」
「他にはまだあるの?」
「うむ、あるぞ」
チュウズーボが出て来た。彼はその手にカップうどんを持っている。それを食べながらフラビージョとウェンディーヌ
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