第55話 龍と蘭の旅立ち
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ない。知り合いは大食らいでこの壷のメンマじゃ足りない」
メンマの件で星の相手をするのは疲れそうだったので、いい加減に答えてしまいました。
これが藪蛇になるとは・・・・・・。
「ほほ――――――。主、ならばこの私にお任せください。この道中を5里ほどいったところに街がございます。その街に私行きつけのメンマ職人が店を商っておりますので、樽で買うことができますぞ。できれば、私の分も一樽買ってくださいませぬか?」
星が興奮気味に私に近づいてきました。
「嫌、樽は流石に無理だろ・・・・・・」
「荷車を買えば良いではありませぬか?馬はあるのですから問題ないでしょう」
星は一向に引く気配がありません。
今更、メンマなんて買えるわけないだろと言えない空気です。
・・・・・・。
「分かった・・・・・・。星、お前に任せる。しかし、星のメンマの代金は給金から引くから、そのつもりでな」
私は渋々星に全てを任せました。
「畏まりました。流石、わが主!」
星はホクホク顔で喜んでいたのとは対照的に麗羽と揚羽は私を見て溜息をついていました。
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