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真剣で軍人に恋しなさい!
『初対面と司桐の過去』
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様、何者だ?

「ドイツ軍の鷹槻 司桐です。揚羽様の依頼でここに居ます」

「姉上からだと?・・・司桐と言ったな。貴様は姉上のーー」

ズガンッ!

銃声の後にポンプアクション特有の薬莢の排出音が聞こえる・・・ショットガンか・・・

「九鬼様、これをその女性にコレを注射し、傷口に包帯を巻いてください」

ポケットの内側から取り出したのは『アドナ』と言う止血剤と少し厚手の包帯を英雄に渡す

「お前はどうするのだ!?」

「当然、鼠の排除ですよっ!」

二つ目の閃光手榴弾を投擲し、懐から『ベレッタPx4』と『グロック17』を抜き、駆ける

ズガンッ!

まず一人、近距離shoulder shot

「んの野郎がああぁぁっ!!」

視界が回復せず躍起になったのか、アサルトライフルを乱射するがーー

「判断ミス」

ズガガンッ!!

相手の後ろを取るように飛び上がり、両肩に発砲し、無力化
まず二人・・・後は5、6人

「ARは一人、SMGとHGは変わらず5人・・・クッ」

カバーポイントから僅かでも顔を出せば、鉛弾が撃ち込まれる・・・おお怖っ!

「最後のフラッシュバンだが、惜しんでられねぇなっと!」

最後の閃光を投げ、視覚、聴覚を一時的に奪い・・・一気に駆ける

一人目、顔面に肘打ちをし背負い投げ・・・二人目、鳩尾に膝蹴りを重く打ち込み、ダウン・・・三人目、首筋を銃把(グリップ)で強く叩く
四人目、スリーパーホールドで気絶・・・ラスト5人目、

「さあどうする? アンタらのお仲間は新兵以下・・・死ぬか?」

額にグロック17を突きつけ問う

「聞いてねぇぞ・・・アンタみたいな凄腕がいるなんてよ」

そりゃそうだ。軍認証の揚羽さんからの依頼だもの

その時、ヘリのメインローターが大きくなっているのを感じたと同時にーー

「司桐っ! 大丈夫でしたか!?」

心配そうな声を掛けてきたのは、同じドイツ軍のマルギッテ・エーベルバッハだった

「ああ。それより救護班、負傷者一名居るからな! ほかの班は周辺、会場の見回りをしとけ! 護衛対象は無事だ、目的地までの護衛は頼むぞ」

こうして、九鬼英雄の護衛任務は幕を閉じた



「とまぁ、中途半端で大体な話だが・・・ま、そんなこんなな訳ですわ」

「英雄と貴方にそんな事が・・・」

「あ、この事は他言に無用で頼むぞ?」

「えぇ、口は堅いと自負してますからね」

「司桐〜帰ろうよ〜」

「ああ、んじゃ帰るか・・・んじゃな」

「じゃ〜ね〜、冬馬に準?」

「ええ、また明日」

「何で俺だけ疑問系!?」

予想以上の道草を食いつつ、帰路についた
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