第24話 偽りの宝玉
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てらんねぇぜ!」
ダブルライダーは何を思い立ったのか突如飛翔し、ジュエルシード目掛けてキックを放ちだした。
「本郷さん、一文字さん、一体何をするつもりなんですか?」
「少しでも被害を抑える為にこれを破壊する!」
「俺達の残りのエネルギー全てをつぎ込んでこいつをぶっ壊してやらぁ!」
二人の渾身の蹴りがジュエルシードに命中する。ダブルキックのエネルギーを受けて崩壊するかと思われたジュエルシードはその直後、思いもしなかった反応をしだす。
何と、突如眩い発光を放ち、二人のライダーを包み込んでしまったのだ。その閃光はその場に居た全員の視界を塞ぐ。
その時間は約数十秒続いた。やがて、閃光が止むと、其処には二人のライダーが立っていた。だが、姿は変わっていた。
まず本郷の方は今までより明るい色のスーツとなり銀色のグローブを嵌めている。一文字の方は同じ色ではあるがグローブの色が赤くなっている。
「こ、これは…俺達がジュエルシードのエネルギーを吸収したと言うのか?」
「すげぇ…体全身から力が漲ってくる感じだぜ!」
信じられない事が起こった。暴走したジュエルシードを止めようと駆けつけた二人のライダーがそのエネルギーを吸収し、パワーアップしたのだ。正しくこれこそ奇跡の成せる業である。
「お、おのれぇぇぇ! 仮面ライダーがぁぁぁぁぁ!」
「本郷、やろうぜ!」
「おう!」
暴走したイカデビルを前にパワーアップしたダブルライダーが並び立つ。
「まずは俺からだ!」
最初に動いたのは一文字だった。空高くジャンプし、体を捻りながら蹴りを放った。
「食らえイカ野郎! ライダー卍キィィィック!!」
ライダー2号渾身の新必殺技を受けたイカデビルが吹き飛ぶ。其処へすかさず本郷ことライダー1号が飛翔する。
「最後は俺だ! 電光ライダーキィィィック!!」
右足に稲妻を纏ったライダー1号の新キックがイカデビルに突き刺さる。そしてそのままイカデビルを地面に突き刺した。
「ガハッ、む…無念……お許し下さい首領……我等ショッカーに勝利と栄光をぉ!」
その言葉を最後にイカデビルは爆発して散った。爆煙の中から現れたのは新たな装いとなったダブルライダーであった。
「や、やりましたね…本郷さん、一文字さん」
「あぁ、君達が居たからこそ得られた勝利だ」
「それとどうだい? 一段と格好良くなっただろう?」
相変わらず硬い本郷と優男風な一文字の会話を聞いてなのは達は思わず噴出した。
誰もがこのまま平和に終わると思っていた。その時だった。
沈黙していた筈のジュエルシードが突如再び起動し、大空へと飛び上がっていったのだ。
「何!?」
「ジュ、ジュエルシードが!」
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