第24話 偽りの宝玉
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った。地味な色のシャツにズボン。それに赤い色のベレー帽に似た帽子を被っている。
余りにも時代遅れと言えば時代遅れとも言える。しかしあのまま放っておくのも何となく可愛そうなので…
「あの、大丈夫ですか?」
「ハックション! ち、近づくな! ワシは子供が嫌いなんじゃ! 子供が近くに居るとくしゃみが…ハックション!」
「は…はぁ…すみません」
そうと分かるとフェイトは老人から下がった。だが、相変わらず老人のくしゃみは止まらない。嫌、寧ろ悪化しているのが分かる。
「ええぃ! 面倒だ! 此処で奴等をおびき出してくれるわ!」
そう言うと老人は纏っていた服装を取り払う。其処から現れたのは黒いマントを羽織ったマッドな科学者の姿であった。
「出て来い! 我がショッカーの精鋭達よ! この町の人間を血祭りにあげぃ!」
「な!」
手を振り上げると地面から数人の戦闘員と一体の怪人が現れた。
「やれぃ! 怪人ゲバコンドル! 貴様は今までの怪人の戦闘能力を元にワシが作った最高傑作! その力を遺憾なく発揮するが良い!」
「うおおおぉぉぉぉぉ!」
雄叫びを挙げて怪人は電柱をなぎ倒し、町を破壊していく。その光景を目の当たりにした町はパニック同然となった。逃げ惑う人々。
そんな人々を抹殺しようと武器を持った戦闘員が襲い掛かってくる。
「アルフ!」
「ったく、面倒な事に巻き込まれちゃったなぁもう!」
愚痴りながらもアルフは戦闘員を薙ぎ倒していく。フェイトもまたバリアジャケットを纏い戦闘員達を蹴散らしていく。
「ぬっ、貴様は我が基地を破壊した魔導師の片割れ!」
「何で罪もない人達を傷つけるんですか?」
「知れた事! 我等ショッカーの目的は世界征服。その前にこんな町一つ無くなったところで問題などあるまい!」
言い分からして話会いでと言うのは無理そうだった。相手は初めから戦う気満々だ。だったら容赦する必要はない。
「だったら、貴方を倒してこの騒ぎを鎮めさせて貰います!」
「ふん、小娘如きに何が出来る! ゲバコンドルよ! 手始めにこの小娘から血祭りにあげぃ!」
「そうはさせんぞ!」
その声と共に本郷、一文字、そしてなのはの面子が現れた。
「フェイトちゃん、アルフさんも大丈夫?」
「全然平気だって。戦闘員如きに負けるアルフさんじゃないってばぁ」
「こっちも平気」
どうやら間に合ったようだ。しかし折角の休日がパァになったのは事実でもある。
「やれやれ死神博士だとか抜かしてるからどんなマッドサイエンティストかと思ったら、只のオッサンじゃん。期待して損したぁ」
「油断するな一文字、相手は幹部だ! 今まで戦ってた怪人とは違うぞ!」
「その通りよ! そして今日が貴様等
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