第24話 偽りの宝玉
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れてるぞ」
現在フェイトとアルフは此処アミーゴに住み込みで働く事になってる。別に金には困ってないのだが飯には困っていたので此処で三食ありつけるのはありがたい事なのだ。
因みに今はお昼休みな為二人共外出中である。その為必然的に此処アミーゴは男しか居ない。
「……」
「どうした本郷。何時になくシンミリとしちゃって? クールは此処の空気にゃ会わないぜ」
「嫌、ちょっと考えててな。基地を一つ破壊したんだ。そろそろショッカーも俺達を本気で潰そうとしてくる筈だと思っててな」
猛の言ってる事は鋭かった。このままショッカーが本郷達を見過ごす筈がない。そろそろ幹部関係の人間が動き出す筈。そう思っていたのだ。
「そうだろうなぁ。何せ図らずも敵を二人も作っちまったんだ。あの死神博士とか言う野郎も今頃青ざめてるんじゃねぇの?」
「だと…良いがな」
そう言って本郷はカップに溜まっていたコーヒーを一気に飲み干した。
***
その日、フェイトとアルフは町に繰り出していた。久しぶりの休日を楽しむ為である。因みにアルフは犬形態になっている。
別に人間体でも良かったのだがまぁ念の為でもある。
「いやぁ、最近血生臭い事ばっかだったからたまにはこう言う日も良いよねぇ」
「そうだね、でもあんまり騒いだら駄目だよ」
互いにそう言いながら町を歩いていた。とは言うものの別に目的があると言うのではなく、単にぶらついているというのが正しい。
本来ならジュエルシードの捜索を第一に行うべきなのだが今は一人ではない。色々とあり、今はあの高町なのはと共同でジュエルシードの捜索を行っていた。これにより以前よりは多少楽に捜索が行えるようになった。
なので今はこうした余裕も生まれているのだ。
「ん?」
フェイトは思わず立ち止まった。それは町の中に用意された小さな託児所…基、主婦達の憩いの場とも言うべき公園であった。其処では数組の主婦達が楽しそうに会話をし、その回りでその子供達が楽しそうに遊んでいる。
ふと、フェイトはその光景をもの寂しそうに見つめていた。自分にも母親は居る。だが、あんな風に笑ってくれただろうか? そう思うと少し辛く思えた。
「ハ…ハ…ハックション!」
「???」
ふと聞こえてきた声。それは老人のくしゃみであった。見れば公園の近くを通っていた老人がくしゃみをしていたのだ。それも一回ではなく連発で。
「ハックション! ハックション! ハックション!」
「あのお爺さん…風邪でも引いてるのかなぁ?」
「にしても何だいあの格好。場違いも良い所じゃん」
アルフが言うのも最もであった。目の前で激しくくしゃみしている老人の服装は何処か、何と言うか古臭か
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