第23話 紅い稲妻!空飛ぶマジンガーZ
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したよ教授! 早く出してください! 一発で成功させてみせますよ!」
切り立った崖の上、其処からそれは現れた。真紅の羽を持つ雄雄しき翼。それこそが紅い稲妻ジェットスクランダーであった。
「ジェットスクランダー、発射!」
「行くぜ! これが本番だ」
飛び立ったジェットスクランダーに合わせてZが走る。大地を踏みしめて全力疾走したのだ。
計器を見計らってタイミングを計る。一発勝負だ。しくじれば次はない。
「今だ!」
Zの巨体が上空にジャンプした。Zのボディと真紅の翼が上空で十字にクロスする。
これこそマジンガーが大空へと飛び立つサイン【スクランダークロス】であった。
「やった! 成功だ!」
「何! マジンガーが空を飛んでるだとぉ!」
ブロッケンは驚愕した。何とあのマジンガーZが大空を飛び回っているのだから。
「やい機械獣ども! さっきはよくもやってくれたなぁ! 百倍返しだ! くらいやがれ!」
今までの鬱憤を晴らすかの如く飛行型機械獣軍団に向っていったマジンガーZ。その強さは圧倒的であった。向い来る機械獣を木の葉の様に蹴散らしていく様は正に圧倒的。言うなれば正しくマジンガー無双であった。
その光景を目の当たりにしたブロッケンは生きた心地がしなかったと言う。
「恐ろしい、あのマジンガーが遂に大空を征服したと言うのか…ええい! 一度Dr.ヘル様にご報告だ! 撤退せよ!」
直ちに向きを変えて逃げ去って行くグール。それを見ていた甲児は勝利の優越感に浸っていた。
見たか機械獣! 見たか悪党共! お爺ちゃんの作ったマジンガーZは無敵だ! 甲児の中でそう思える瞬間でもあった。
その一方で、地上の方でも闘いは方が付き始めていた。コマンダーを殆ど失い戦力を無くしたディオンドラ達の旗色が悪くなりだしたのだ。
「えぇい! 癪だが此処は引き下がるよ!」
「覚えとれやぁ! 次は必ず悪が勝つってのを実現してやるからなぁ!」
御馴染みの捨て台詞を吐いてギャンドラー達もまた引き下がって行った。完全な勝利であった。
「へっ、一昨日きやがれってんだ!」
「なんとか無事に切り抜けられたな」
ホッとする研究所一同。かくして、無事に光子力研究所と光子力エネルギーは守られたのであった。
「またあんた達に助けられたな」
「正義の心有る限り、俺達は何時でも助けに来ます。それでは」
その言葉を最後にロム達もまた姿を消してしまった。
「まるで疾風の様な男だったな」
「あぁ、だがきっとまた会えるさ。それより俺達はアースラに帰還するとしよう。ゲッターの修理もしないといけないし」
「あぁ、悪いけどアースラへはリョウ君達だけで帰ってくれ。俺は一足先に海鳴市に行ってくるぜ」
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