第23話 紅い稲妻!空飛ぶマジンガーZ
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ったといわれている。
「何じゃと! マジンガーZが空を飛ぶ!? そんな事があってはならん!」
「では、いかが致しましょう?」
「聞くまでもあるまい! ブロッケン伯爵、すぐに飛行型機械獣軍団を引き連れて光子力研究所を破壊せよ! マジンガーを空へ飛ばしてはならん!」
「ははっ、必ずやマジンガーZの翼と光子力研究所を破壊してみせます」
一礼した後、ブロッケン伯爵は去って行った。Dr.ヘルの顔には焦りの色が浮かんでいた。
(おのれ弓弦之助め、まさかこうも早くマジンガーを空へ飛ばすとは…これでは秘密裏に作った飛行型機械獣の意味がなくなってしまう)
Dr.ヘルはあの時飛行型機械獣を出撃させた事を後悔していた。それは、かつて高町なのはを誘拐した際にそれを奪い返された時ブロッケン伯爵が連れて行ってしまった時だ。
あの時どうにかしてなのはは仲間達の元へ戻り、そして飛行型機械獣の事を知らせたのだろう。全くの誤算であった。
「おのれぇ、ワシの夢をそう簡単に手放してなるものか…世界を征服する事こそこのDr.ヘルの長年の夢なのじゃ」
「フフフ…」
「!!!」
何処からともなく笑い声が響いてきた。だが、その姿は何処にも見当たらない。辺りを見回しながらDr.ヘルは笑い声の主を探した。
「何者じゃ! 姿を現せい!」
「これは失礼、すぐに姿を現そう」
声の主が現れた。上半身は古代ローマの戦士を思わせる井出達をしているものの、下半身はそれこそ虎そのものの化け物であった。
「お主は一体何者じゃ?」
「ワシの名はゴーゴン大公。Dr.ヘル、お主がマジンガーZとやらに苦戦しておるのを見て手伝ってやろうとはせ参じたのじゃ」
「何ぃ? 要らぬ世話じゃ! 貴様の様な何処の馬の骨とも分からん奴の力など借りん!」
「ふん、まぁ良い。気が変わった時にまた来よう」
そう言い残し、霧の様に姿を消してしまった。この時、Dr.ヘルは戦慄を覚えていた。あの化け物を見た際に背筋が凍る思いがしたのだ。そんなのは初めてであった。あの化け物は一体何者なのか? あの化け物は本当に自分にとって利益のある存在となりえるのだろうか? 疑問は尽きなかった。
***
操縦席の中で甲児は一人項垂れていた。彼の目の前にあるモニターにはデカデカと「訓練失敗」と書かれていた。その事実が甲児を打ちのめしたのである。
「これで15回目の失敗かぁ…」
そう呟き、甲児は再び盛大な溜息を吐いた。あの後、意気揚々とシュミレーションルームに入ったは良いが結果はこれであった。
最初の内は何かの間違いだと思いリトライするが結果は同じ。その後も何度も何度も挑戦するも最終的に結果は変わらず仕舞いであった。
「お
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