第22話 もう一人の仮面ライダー
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気がした。
「遠慮するこたぁない。召し上がれ」
「はい、頂きます」
「ほんじゃ、頂きま〜す」
フェイトとアルフは主室に用意されたサンドイッチを一枚掴んで食べてみる。
すると口一杯に新鮮な具材の味と柔らかなパンの味が広がった。噛めば?むほど味が深みを増していく。何時しか二人共言葉を失いサンドイッチを食べ続けていた。
先ほどまで元気の無かったフェイトの顔色がみるみる内に赤みを帯びた色になっていき、隣に居たアルフもまた元気を取り戻したかの様に目の輝きを増していった。
「はふぅ…」
気がつけば用意されていたサンドイッチを平らげていた。そして胃袋を中心に感じる幸福感。これが食事なのだろう。今までマンションで行っていたのは単に腹を満たす為だけだったのに対してこれはとても幸福な味だった。
「いやぁ美味かったなぁ。こんなに美味い飯食ったの久しぶりだよねぇ」
「うん、とっても美味しかったです」
「そうかいそうかい、そりゃ良かったよ…そうだ!」
何を思いついたのかおやっさんは手を叩く。
「どうだいお二人さん。先立つ物も必要だろうし、折角から家でバイトとして働く気はないかい?」
「え!」
「飯代や部屋代は良いからさ。そうすりゃ飯とかに困る事もあるまい」
確かにそれは願ってもない事だった。この近辺ならジュエルシードの反応があった際に真っ先に動ける。何よりこんな美味しい食事を提供してくれるのだったら是非お願いしたい事だ。
「でも、迷惑じゃありませんか?」
「なぁに、丁度店の手伝いが欲しいと思ってた所なのさ。流石にワシ一人だと忙しい日とか大変だしなぁ。それに、此処に居る宿六は何もしないし」
「って、其処で俺を出しますかぁ!」
憎たらしそうな目で滝を見る。それには滝も参ったような顔をしていた。
どうしようかと迷うフェイト。そんなフェイトにアルフが耳打ちする。
(フェイト〜、こんな美味しい話乗るべきだよ)
(アルフ…でも)
(此処ならジュエルシードの反応があった場合すぐに動けるし、何よりこんな美味い飯が貰えるんだったら是非だよ。それに…)
アルフがチラリとなのはを見る。その後再び視線をフェイトに戻した。
(それに此処ならあの子と一緒にジュエルシードを集められるじゃん。一人より二人の方が簡単に集まるって)
(そ、そうかなぁ?)
純粋なフェイトは仕切りになのはとアルフを見ながら戸惑っている様子だ。だが、アルフの言う事も最もだ。日に日にジュエルシードの力は増している。
これ以上一人で集め続けるには限界があった。早く集めなければならない。全てが起動してからでは遅いのだ。
「でも、全部集めた後、どうするの?」
「まぁ、あの子に事情を話して譲って貰うか…それが
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