一夏の疑問
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「なんですか? 今は世界にはびこるゴミ共の処理方法について議論しているところなんですが」
「篠ノ之束は別にゴミで構わん。だがな、一夏をゴミ扱いするな。それと―――どうして妹がいる」
『ここのセキュリティー、甘いわね。でも安心して。私並みの格を持っているモノはそういないから』
「つってもここに攻める奴はいないだろ」
俺たちが笑っていると、織斑先生は頭を抱えた。
「私はそう言いたいんじゃなくてだな、ここはIS学園だ」
「つまり、許可なくここに入るなと言いたいんですね」
「そういうことだ」
『じゃあ、結局はここにいてもいいことになるじゃない』
「………どういうことだ?」
シヴァの言葉が引っかかったのか、織斑先生は眉を潜めてこっちを見る。
『私はちょっと特殊な存在なのよ。そもそも、私は“人”じゃなくて“物”だからね。それに私は篠ノ之束より上の存在よ。もっと崇めなさい』
「その言い方だとわからなくなるだろ。というか最後のは言いたかっただけだろ」
『そうね。あ、もう私は寝るから』
「りょーかい」
すると、シヴァはその場から消えた。
「!? どこに行った!?」
「帰りましたよ」
「………風宮、今回は見逃すがこれ以上はするな。いいな」
「了解」
………なんとか誤魔化せたな。まぁ、最初に超能力を持っているとかで疑わなかったから大丈夫だとは思えたけど。
「さて、話を戻すぞ。………とにかく一夏はこれでも読んでおけ」
そう言って渡したのは『女の子のキモチ』という本だった。
「……………」
「? どうした?」
「……お前、女にモテたかったのか?」
「いや、前にシヴァが『これであのゴミの頭もマシになるんじゃないかしら』とか言いつつ買っていたから」
そう言って俺は外を見る。
「そういえば、シヴァってゴミ扱いするけど何でだ?」
唐突に一夏に聞かれて俺はまるで教科書でも用意されていたかのように答えた。
「機密事項だ」
シヴァを含む俺の周りのモノは機密事項モノが多い。
何故ならそれはとっくの昔に破棄されたと各国が思っている部分。そしてここでは真の力を発揮してはいけないと思えるからだ。
「……それって、絶対に聞けないものなのか?」
「俺はお前を信用していないからな」
「え? 嘘だろ?」
「ああ、嘘だ。だが話すことはできない。それとなんでもかんでも首を突っ込むなよ。突っ込んだら最後、世界を敵に回すことだってありえるんだからな」
「………ああ」
そこから微妙な空気が流れ、わからないところを教えると一夏は帰った。
「……シヴァ」
『何かしら』
俺が呼ぶとシヴァが現れた。
「……今の世界って、正しいと
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