第21話 怪獣無法地帯
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に正面から撃ったんじゃ腕で防がれちゃう。此処は二人でやろう」
「うん!」
二度目の共闘だった。本来ならジュエルシードを奪い合う仲なのだが今はそんな事を言ってる場合じゃない。このままあの怪獣が暴れ続ければ火山の噴火は更に酷い物になる。そうなる前にケリをつける必要があった。
「行こう、フェイトちゃん」
「うん」
なのはとフェイトは互いに空を飛び、レッドキングの背後に回った。幸いレッドキングはなのは達には目もくれず目の前に居るウルトラマン達の相手をしている。
今が絶好の機会だ。これを逃せばもう後はない。
「タイミングは私に合わせて! 行けるよね」
「勿論だよ!」
自信を持ってなのはが頷く。互いに狙いをレッドキングの背中に合わせる。二人の持っていたデバイスの穂先に魔力が収束していく。
(あの子の収束魔法を見て考え付いた魔法。実戦で使うのは今回が初めて…お願い、上手く決まって!)
祈るようにフェイトは目を瞑り、やがてカッと目を開いた。チャージは終わっている。後は引き金を引くだけだ。
「行くよ! サンダァァァ・レイジィィィ!」
「うん! ディバイィィィン・バスタァァァ!」
なのはの桜色の閃光とフェイトの金色の閃光が互いに交わり一筋の閃光となりレッドキングの背中に命中した。命中したそれはレッドキングの肉を貫き、骨を砕き、中にあったジュエルシードを包み込んでいく。
だが、余りにもパワーがありすぎたのかその威力に耐え切れずジュエルシードはそのまま粉々に砕け散ってしまった。
「しまった! パワー配分を誤った!」
「え?」
ジュエルシードが崩壊したのを察知したフェイトが毒づく。なのははそれに気づかなかったのか首を傾げていた。
そんな二人の前でジュエルシードを失ったレッドキングはそのまま地面に向かい倒れてしまった。そして、纏っていた溶岩が再び活動を開始し、レッドキングの肉を溶かし始めた。その巨体が溶けて液状になるのに5分も掛からなかった。
闘いが終わったのを確信すると、二人のウルトラマンは空へと飛び去って行った。
「やったね、フェイトちゃん」
「うん、でも…」
フェイトは地面に広がる冷めて固まった溶岩を見た。ジュエルシードは砕けて溶岩と混ざり合い無くなってしまった。これでは何の為に此処に来たのか分からなくなってしまった。そう思った時、フラリとフェイトの体から力が抜けるのを感じた。
「わわっ!」
咄嗟になのはがフェイトを抱き抱える。最早自力で飛ぶ事が出来ない位疲労していたのだろう。額に触れると熱があった。
「フェイト!」
其処へアルフが駆けつけて来た。使い魔としてご主人を心配するのは当然の事だ。
「なのは、フェイトは一体どうしたんだ
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