第21話 怪獣無法地帯
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あった。
猛獣がこちらを見た。目と目が合う。この猛獣、以前何処かで会った気がした。
「あ、あんた…生きてたのかい?」
「その声…アルフさん!」
やはりそうだ。この猛獣はアルフが獣形態になった時の姿だったのだ。即座にアルフは人間の姿に戻る。すると目の前のなのはにガバッと抱きついて何度も頭を撫でだしたのだ。
「ア、アルフさん?」
「良かった。良かったよぉ。あんたが生きててさぁ〜。本当にあんたは悪運が強い子だねぇ〜」
見ればアルフは滝の様に涙を流して泣いていた。それほどまでに自分の事を心配してくれていたのだろう。だが、アルフを見た事でまた別の考えも浮かび上がってきた。
「アルフさん、アルフさんが此処に居るって事は、もしかしてフェイトちゃんも此処に?」
「え? あ、あぁ居るよ。でも何なのさこの島は。生態系と良い何もかもが化け物みたいな島だよ此処ぉ」
アルフが疑念を抱くのも無理はない。この島の生態系は狂っているのだ。明らかに日本産ではない植物が生い茂っているしこの怪獣の数だ。恐らく今見たのよりも更に多くの怪獣が居るに違いない。
そんな時、目の前で暴れているレッドキングに向かいウルトラマンが向っていったのが見えた。
ウルトラマンがレッドキングに闘いを挑む。あの怪獣の怪力は恐ろしいものがある。だが、それでもウルトラマンの前では全く通用しない。寧ろ遊ばれていた。
ウルトラマン目掛けて突進したらそれを簡単にいなされて後方の岩場に頭を激突させる。そんな事を数回行ったものだから流石のレッドキングも目を回しだしてしまう。その隙を突きすかさずウルトラマンが動いた。
レッドキングの首根っこを掴み背負い投げの要領で地面に叩き付けたのだ。レッドキングは体をビクビク痙攣させた後、動かなくなってしまった。
「うへぇ、あの銀色の巨人は何だい? あの怪獣をアッサリ倒しちまったけどさぁ」
「え? アルフさん、ウルトラマンを知らないんですか?」
「ウル…何それ?」
どうやらアルフはウルトラマンを知らないようだ。だとするとフェイトも恐らく知らないのであろう。そう思いなのははウルトラマンを見た。すると、ウルトラマンが手をヒラヒラさせている。まるで自分の回りを飛び回るハエを追い払っているかの様に。
「あ、あれ…フェイトだ!」
「えぇ! フェイトちゃん!」
案の定だった。アルフが知らないのだから当然フェイトも知らない。どうやらフェイトは突然現れて怪獣を倒したウルトラマンを敵と認識して攻撃をし掛けているのだろう。だが、ウルトラマンは少女を傷つける訳にもいかないしかと言って喋れる訳でもないので困っていた。
「止めないと! アルフさん、また!」
「え、あ、うん…」
アルフの目の前でなのははデバイスを
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