第21話 怪獣無法地帯
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い?」
「分からない。酷い熱だし、このままだとちょっと危ないよ」
なのはが心配そうな顔で言う。此処のところフェイトは無理をしていた。母の為にジュエルシードを集める事、そしてなのはを救えなかった罪悪感に板挟みされ続けたフェイトは自分を傷つける事でその思いから逃れようとしていたのだ。その結果がこれだった。
既にフェイトの体は限界を迎えていたのだ。このまま続けていたら危険だ。
「アルフさん、此処は一度アースラの医務室にまで連れて行きましょう」
「アースラ? 何だいそれ」
「はい、時空管理局って所の航行船なんです」
「な、それは駄目!」
突然アルフが腕をクロスして拒否する。
「どうしてですか? このままじゃフェイトちゃんが」
「御免なのは。気持ちは分かるけど今あたしらは管理局と鉢合わせするのは不味いんだよ」
「そ、そうなんですか?」
今一納得は出来ないが納得する事にした。要するに今この二人は何らかの理由で管理局に向う訳にはいかないのだろう。だが、このままではフェイトがどんどん衰弱してしまう。何とかしなければならない。
「とりあえず、皆に相談してみても良いですか?」
「うん、でも早めに頼むよ」
アルフにフェイトを預けると、なのははすぐさま地上へと降り立った。其処には既にハヤタやダン、そして本郷が集まっていた。
「ハヤタさん、ちょっとお話を聞いて貰っても良いですか?」
「ん? なんだい」
なのははフェイトのことを話した。ただし、彼女が不利になる様な情報は隠してのことでだが。
「成る程、訳有りのようだね。しかしそうなると何処が良いか…」
「だったらアミーゴに行けば良い。おやっさんなら喜んで力になってくれる」
名乗り出たのは本郷であった。それにはなのはも賛成だった。確かにアミーゴなら管理局と関わりがないしあそこのマスターである立花籐兵衛は話の分かる男だ。きっと力になってくれる。
「よし、それじゃ本郷君となのはちゃんは一足先に其処に向ってくれ。リンディ艦長には僕から話をしておく」
「すまない。それじゃ行こうか」
「うん!」
なのはは頷いた。その後、本郷となのはと合流したフェイトとアルフは一路多々良島から日本へと単身向う事となった。
***
その頃、此処はショッカー日本支部。其処には今一人の科学者が首領の前に跪いていた。
【良くぞ来てくれた死神博士。貴様の頭脳と科学力を用いて憎き仮面ライダーとヒーロー達を血祭りに上げて貰おう】
「お任せ下さい首領。この私の手に掛かれば仮面ライダーなど赤子同然に御座います」
【頼もしい限りよ。では任せるぞ】
「ははっ!」
軽く頭を下げた後、死神博士は立ち上がった。
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