第21話 怪獣無法地帯
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なるだろう。そう考えての事だったのだ。
やがて、時空ゲートを通ってゲッターチームとパイルダーが研究所へと向った。Zは一足先に研究所へと転送しておいた。事前にチェックをして貰う為だ。
今アースラに残っているのはなのは、本郷、ハヤタ、ダンの数名だけである。まぁ、しかしそれでも大きな事件はないだろう。誰もがそう思っていた直後の事であった。
「艦長、ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長から通信です」
「映像出して」
言われた通りエイミィがコンソールを操作する。モニター上にキリヤマ隊長の顔が映りだす。
「ミスター・キリヤマ。どう致しました?」
「えぇ、リンディ艦長は多々良島をご存知ですかな?」
それはリンディも聞いてはいた。何でも近年多発する火山活動や地殻変動の影響により立ち入りが禁じられていた絶海の孤島だった筈。しかしそれが一体どうしたと言うのか?
「実はつい最近多々良島の火山が停止して、人が入れる状態になったんです。其処で調査員を派遣したのですが、どうもその調査員達との連絡が途絶えてしまったんです」
「何ですって! 隊長、もしやそれは何かに巻き込まれたからですか?」
「嫌、詳しい事情はまだ分からん。本来なら我々が捜査に乗り出したい所なのだが、生憎日本で多発するテロ事件の収集で手が回らん状態なのだ。其処でアースラ隊に調査員の捜索を依頼したい」
キリヤマ隊長が言うテロ活動とは恐らくショッカーの事であろう。確かに彼等の対処はウルトラ警備隊や科学特捜隊が行わなければどうしようもない。結果として人員が不足していたのだ。其処でアースラ隊に白羽の矢が立ったと言う事であろう。
「分かりました、その捜索は我々アースラ隊が引き受けました」
「お願いします」
軽く一礼して通信は切れた。その後、リンディは軽く溜息をついた。まさか甲児達を向わせた直後にこれとは。いささか軽率であった自分に呆れるように溜息を発した。
「艦長、甲児君達を呼び戻しますか?」
「いいえ、止めておきましょう。彼等も今頃は特訓で忙しいでしょうし、それに捜索だけだから多分戦闘もないでしょう」
確かに捜索でマジンガーやゲッターを用いるのは馬鹿げている。それに多々良島は火山が頻繁に噴火するので有名な島だ。そんな島でド派手な武器を使えばそれこそ本末転倒になる。
「そう言う訳だから、なのはちゃん達はこれから多々良島に行って調査員達の捜索並びに原因の究明に向って頂戴」
「分かりました」
「現場の指揮はハヤタ隊員にお任せします。お願いしますね。ハヤタさん」
「任せて下さい」
こうして、ハヤタ隊員を隊長とした調査員捜索チームが結成され、直ちに多々良島へと転送されていった。誰もが調査員と捜索チームの無事な帰還を願うのは当然の事でもあった
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