第21話 怪獣無法地帯
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ドロシー・アンダーソン教授が無事に保護された事により兼ねてから予定してあったマジンガーZ強化計画を再び再会出来る事になった。それを聞きアースラ隊のメンバーは一安心していた。
中でも甲児は飛び上がり喜びを体で表現したとの事である。
「やったぜぃ! これでマジンガーも空が飛べるようになるぜぃ!」
「良かったわねぇ甲児君。これはほんのお祝いの気持ちよ。どうぞ」
リンディから貰った一杯の茶を甲児は嬉しそうに飲み干した。だが、その直後顔面蒼白になりその場に倒れてしまった。その道中仕切りに何かを呟いているが聞き取るのは難しいようだ。
「か、艦長! それさっき艦長が砂糖とミルクを入れたお茶ですよ!」
「あら、間違えちゃった」
年甲斐もなく舌を出して天然娘を装う艦長。だが、回りに居たメンバーは即座に凍りついた。それはウルトラマンであるハヤタは勿論改造人間である本郷ですら例外ではない。が…
「ハヤタ、何故甲児君は倒れたんだ? 見た所あのお茶には毒は含まれてなかったようだが?」
その中でダンだけは何故甲児が倒れたのか理解できなかったようだ。流石は異星人。考え方が根本的に違うようだ。
そんな事があったのが昨日の事。翌日には、光子力研究所の弓教授から連絡が入ってきた。内容は甲児とマジンガーZを研究所に帰還させる事であった。マジンガーの強化計画なのだからその大元であるマジンガーZが居なければ話にならない。
「リンディさん、俺行って来て良いですか?」
「えぇ、勿論よ。いってらっしゃい」
リンディの快い承諾を受けた甲児はすぐさま格納庫に向おうとする。が、そんな甲児の肩を竜馬がガッと掴んだ。
「待った甲児君。俺達も一緒に行こう」
「ゑ? 何で」
「マジンガーの飛行計画があると言う事は恐らく飛行訓練もあるかも知れないからね。それなら俺達も一緒に行って訓練した方が良さそうだろう? 幸い俺達は空中戦を経験してる。少しは君の特訓の足しになると思うんだよ」
竜馬のその発言はとても有り難かった。確かに甲児の飛行経験と言ったらパイルダーでしかない。いざ18mはあるマジンガーを飛ばそうとしてもそう簡単に出来る筈がない。其処で空中戦の先輩であるゲッターチームにご教授いただくのは願ってもない事でもあった。
「そう言う訳ですからリンディ艦長。俺達も一緒に行って構いませんか?」
「そうねぇ…まぁ、良いでしょう。どうせ此処最近ジュエルシードの反応もないし大きな事件も無さそうだし」
「有難う御座います。よし、それじゃ早速行こう。行くぞ、隼人! 武蔵」
竜馬の言葉に隼人も武蔵も頷いた。別に断る理由などない。このままアースラに残っても良かったがそれだと退屈で仕方ない。それならば甲児の特訓をした方がいくばか暇潰しには
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