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スーパーヒーロー戦記
第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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だ。

「ダ、ダンさん」
「甲児君、君がマジンガーに只ならぬ感情を抱いているのは分かる。だが、その為に皆を危険に晒して、それで本当に君のお爺ちゃんは満足なのかい? 君のお爺ちゃんが望んでいるのはマジンガーで世界を救う事だ。だが、マジンガーにだって限界はある。人間一人では限界があるんだ。だから僕達がこうして集まってるんじゃないか」
「ダンの言う通りだよ甲児君。気持ちは分かるが僕達の事を頼ってくれ」
「皆…我儘を言ってしまってすいません」

 甲児は素直に皆に謝罪した。この闘いに掛かっているのは人類全体の運命なのだ。それを個人のプライドの天秤に掛けて良い筈がない。




     ***




 目の前では焚き火の火が轟々と燃えている。その周囲には串に刺した魚が焼かれている。その魚をクロノは見ていた。すると、何処からかギターの音色が聞こえてきた。

「よぉ、しけた面してんじゃねぇか」
「早川さん」

 クロノがやってきた早川健に対して笑みを浮かべる。そうして、クロノとは対照的な位置に座り立て掛けてあった焼き魚を手に取る。

「早いもんだな。お前と会ってからどれ位経ったもんか」
「もう半年になりますよ」

 クロノは内心思い出していた。それは、突如地球近辺で起こった謎の時空変動の調査の為単身地球に降り立った際の事だ。



     半年前…




 
「これが地球と言う星か…僕の星と同じで綺麗な星だ」

 地球に降り立ったクロノが抱いた最初の感情がそれであった。今目の前に広がっているのは彼の母なる星に良く似た光景であった。そんな光景を見ていた時であった。目の前を突如一機の円盤が飛行するのが見えた。

「円盤? 妙だな、地球の文明はまだあんな物を作れるレベルじゃない筈なのに?」

 彼は此処に来る前に地球の文明や文化についてある程度は勉強していた。その過程で地球の科学文明はそれ程発達してない事が分かった。だが、今クロノの前を通り過ぎた円盤は明らかにそれを超えた科学力の結晶である。疑問に感じたクロノはその円盤を追い掛ける事にした。
 だが、その円盤を追っているとその周囲に更に三基の円盤が姿を現す。4基の円盤は自分達を追っていたクロノの周囲を囲むように飛び回る。どうやらつけられているという事は彼等には分かっていたようだ。

「こいつらは…一体?」

 周囲を飛び回る円盤を見た。何処となくその円盤が人間の部位にも見て取れた。
 突如、円盤から光線が放たれた。突然の事であった。その為回避する事が出来ず四方から放たれた光線の直撃を受けてしまう。

「うわぁぁぁぁ!」

 体に激痛が走る。光線を受けたクロノはそのまま高度を維持出来ず真っ逆さまに地面に落下してしまった
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