第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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色から一転して安堵の表情を浮かべている。管理局の誇る時空航行船の艦長で有ると同時に彼女は一児の母親なのだ。母親が息子の身を案じるのは当たり前の事だ。
しかし、では一体何故彼は何も言わずに去ってしまったのだろうか。
「薄情な息子だぜ。おっかさんに何も告げずに姿を消しちまうなんてよぉ」
「そんな事はないと思いますよ隼人さん。クロノ君だってきっと何か訳があるんですよ」
「おっかさんをないがしろにしてもか? そんなのある筈ない!」
何時もの隼人とは違っていた。普段は何時も冷静でクールな筈の隼人が母親の事になると感情を露にしたのだ。一体隼人と彼の母親に何があったのだろうか。
しかし、それについて今は語るべきではない。今はぺダン星人のロボットをどう攻略するのかが重要なのだ。
「問題はあのキングジョーだ。マジンガーの武器が一切効かないとなると…こりゃ厄介な話だぜ」
「キングジョーの装甲にはぺダン星にしかない特殊合成金属が使われています。あれを破るには相当な威力を持った武器でなければ…」
「って、何でダンさんがそれを知ってるんだよ?」
「そ、それは…」
言葉に詰まった。下手に言えば自分がウルトラセブンだと感づかれてしまう。しかし、此処に既にウルトラマンの正体を知ってる少女が居るのだが。
「ハヤタさん、どうすればキングジョーを倒せます?」
なのはがそっとハヤタに耳打ちする。
「君の証言からするに、恐らく僕のスペシウムでも厳しいかもしれない。それにキングジョーにはビームを無効化するバリアの一種があるようだ。倒すなら物理攻撃しかない。しかしどうやって破る物か…」
ハヤタもお手上げであった。ウルトラマンの武器と言えば光線系が主だ。しかし今回のキングジョーには光線系が効かないと来ている。となるとキングジョーを倒す決め手は物理攻撃を持つマジンガーしかない。だが、マジンガーの武器は一切効かない事が立証済みである。
「次に現れた時はアースラ隊全員でキングジョーに当たる他ありませんね」
「待ってくれ! あいつは俺とマジンガーが倒す! 今度こそ叩きのめしてやりたいんだ!」
「甲児君…」
甲児の目は本物であった。彼にとってマジンガーは誇りその物だ。それを貶されては彼にとって死活問題になる。
「甲児君、気持ちは分かるが遊びじゃないんだ。次は僕達全員でキングジョーに当たるべきだ!」
「本郷さん、俺にとってマジンガーは命その物なんです。あのマジンガーはお爺ちゃんが残してくれた無敵のスーパーロボットなんだ。それをあんな異星人のブリキ人形に負けたんじゃ死んだお爺ちゃんが浮かばれませんよ!」
「いい加減にするんだ甲児君! 闘いは君一人でどうにかなる物じゃないんだ」
珍しくダンが怒った。普段ならない事
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