第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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い」
「うん!」
二人はキングジョーの体を見ながらも魔力を限界まで収束させた。下手な攻撃は無駄弾になる。一発勝負で決めるしかない。
「狙いは……頭部だ!」
「いっけぇ!」
クロノとなのははほぼ同時に魔力砲を放った。それを見た甲児のZが一旦距離を開ける。完全に予想だにしてなかった攻撃の為キングジョーはそれを諸に食らってしまった。しかしダメージはない。全くの無傷だった。
だが、その時キングジョーがおかしな行動を起こした。先ほどの魔力砲の威力があったのか仰向けに倒れる。すると手足をバタバタとばたつかせたのだ。その光景を甲児は見ていた。まるで最初にマジンガーを動かした時の自分を思い出させるのか少し嫌味に感じた。
「こいつ、遊んでるのか?」
一瞬蹴りを入れようかと思った時、キングジョーは突如4基の円盤に分離した。そして空中へ飛び上がるとそのまま大空へと飛び去って行ってしまったのだ。
「何だ? 何で逃げていくんだ?」
訳が分からなかった。あんなに形勢が有利だったのに尻尾を巻いて逃げてしまったのだから。しかし、そのお陰でどうにか危機を脱する事は出来た。ホッと安堵する甲児。
だが、問題はまだあった。ドロシー・アンダーソンが姿を消した今、マジンガー強化計画は白紙同然である。このままではマジンガーが空を飛ぶ事など夢のまた夢である。
「畜生……折角マジンガーが空を飛べるって言うのによぉ」
悔しがりながら甲児は拳を叩き付けた。それとほぼ同時に光子力研究所上空にアースラが転移してきた。連絡が無いので心配になって駆けつけて来たのだ。甲児は、苦い思いを胸に現れたアースラを見ていた。
***
「まさかドロシー・アンダーソンが誘拐されていたとは。あと少しで研究所を異星人に占拠される所でした」
研究所に入り、弓教授は自身の甘さに毒づいた。わざわざ敵を中に入れてしまったのだから。あの時クロノが来なければ今頃ぺダン星人に超合金Zと光子力エネルギーを奪われていた筈だ。
そうなればもうあのキングジョーに勝てる方法はなくなってしまう。
「そう言えば、あの時一緒に居た子はどうしたんだ?」
「一緒に居た子? 誰なんだいその子は?」
「クロノ君って言う人でした。私より多分四つ位年上だと思います」
なのはが問いに答えた。それを聞いた時、その中に居たリンディの顔色が変わった。
「クロノ! なのはちゃん、本当にクロノに会ったの?」
「え、えぇ…あの、もしかしてクロノ君とは…」
「クロノは…私の息子なの。以前地球周辺に起こった謎の時限変動を調査させる為に単身派遣させたの。でも、その後突然音信不通になってしまって…でも、無事だったのね」
先ほどまでの顔
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