第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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咲かせていた。そんな時だった。突如けたたましい音でパイルダー内の通信機が発せられる。
「はい、兜甲児です」
「甲児君。大変だ! ドロシーアンダーソン教授が何者かに狙われている。至急彼女を救ってくれ!」
「何ですって! 分かりました」
甲児は焦った。彼女を今此処で失えばマジンガーZが大空を飛ぶ計画はおじゃんになってしまう。何としても助け出さねばならない。
「甲児さん! あそこに…」
「うん!?」
なのはが真下を指差す。其処は光子力研究所へ向う途中の木々の中であった。その中を金髪の女性が走って逃げており、その後ろを黒髪の少年が追いかけていた。その少年の手にはなのはのと同じデバイスが持たれていた。恐らく彼の着ている服はバリアジャケットなのだろう。
「私が助けに行きます!」
「頼む!」
なのはがパイルダーから飛び出し直ちにデバイスを起動させる。その手にレイジングハートを持ちドロシーと少年の間に降り立つ。
「待って下さい! 彼女を殺させはしません!」
なのはが少年に対しレイジングハートを構える。それを見た少年は立ち止まる。
「退いてくれ! 彼女をどうしても倒さなければならないんだ!」
「どうしてそんな事をするんですか? 彼女が一体何をしたと言うんですか?」
「今は話しをしてる場合じゃないんだ! 退いてくれ、今彼女を逃がす訳にはいかないんだ!」
「出来ません。彼女には甲児さんの夢が掛かっているんです! どうしても聞かないんだったら……」
なのはがレイジングハートの穂先に魔力を集中させる。彼女を此処で失う訳にはいかない。彼女にはマジンガーZが大空を飛ぶ為の希望が詰まっているのだ。彼女を失うわけにはいかない。
「くっ、やるしかないのか…」
少年は苦虫を噛む顔をしながらなのは同様デバイスの穂先に魔力を集中した。互いに一触即発の空気を発している。少しでも動けばそれが闘いの合図となる。そんな緊張の空気が発せられていたのだ。
だが、その時、背後に居たドロシー・アンダーソンが懐から何かを取り出した。その姿はなのはには見えないが、少年には見えた。
「危ない!」
咄嗟に少年は飛び出した。なのはは思わず魔力弾を撃った。少年はそれを片手で払い除け、同時になのはを地面に押し倒した。それと同時に背後から光線が発せられる。
「え?」
振り返ったなのはが見たのは光線銃を手に持ったドロシー・アンダーソンであった。倒れた二人に向かい微笑みながら銃を構えている。
「形勢逆転ね。お人好しな執務官さん」
「ぐっ…」
「あの時その子の事を放っておいて私を撃って置けば良かったのに、貴方達人間はその甘さが弱点なのよ」
勝ち誇った顔をしながらドロシーが言う。その顔がとても
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