第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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どのメンバーがマジンガーZの闘いを見守る形で集まっていた。
「頑張れ甲児さん!」
「頼むぞ、甲児君!」
皆がマジンガーZの勝利を祈りながら闘いを見守っていた。
「それにしても、君が素直に彼の意見に応じるとは思ってなかったよ」
ハヤタが隣に居たダンにそう語りかけた。その事についてはダン自身も笑みを浮かべていた。実は神戸港にキングジョーが現れると言う事前の情報を貰ったことにより、アースラ隊は一斉攻撃でキングジョーを倒そうと試みたのだ。だが、その案を甲児は却下した。
彼はあくまでキングジョーとの一対一の決着を望んでいたのだ。本来ならダンは真っ先に否定する筈だったのだが、不思議とダンは何も言わなかった。昨日のぺダン星人の想いに答える為でもある。それと同時に、コレに勝利すればぺダン星人は恐らく以降地球に来る事はなくなると思えたからだ。総攻撃で沈めるよりも一対一で倒される方が衝撃が大きいからだ。
ダンは昨日の出来事を思い出しながら胸ポケットに仕舞ってあるウルトラアイに触れた。もしマジンガーZが負けそうになった場合、即座に駆けつける為だ。今マジンガーを失う訳にはいかない。例え、甲児から恨まれようともダンは戦いに乱入するつもりで見守る事にした。
***
神戸港でマジンガーZとキングジョーの激しい戦いが開始された。
「先手必勝!」
叫ぶなり、Zの両目が輝いた。光子のビームが唸りを上げて飛んでいく。しかしやはり光線系はキングジョーには効き目が薄い。分厚いバリアに守られている為に決定打にはならなかった。
やっぱ駄目か。毒づきながらも甲児はすぐさまキングジョーに突っ込んで行った。そして胴体に鉄拳を叩き込む。
ガツン! 分厚い鉄板を叩いたような音と共にキングジョーが後ろに下がった。
あれ? どうなってんだ? 殴った甲児自身も首を傾げた。今までは何度も殴っても効き目が無かった筈なのに今回殴ったらあっさりキングジョーが下がったのだ。
甲児は念の為に先ほど殴った箇所を見た。其処は丁度キングジョーが合体した際に連結する継ぎ目部分であった。
「そうか、継ぎ目か!」
甲児はひらめいた。合体連結するロボットや乗り物にとってその連結部分は比較的脆いのだ。そして、それはぺダン星のキングジョーもまた同じであった。
となれば狙いは決まったも同然だった。後はどのタイミングでアレを出すかだった。
「うおわぁっ!」
突如、Zの体が持ち上がった。キングジョーがZの腰を掴んで高く持ち上げたのだ。そしてそのまま後方の海面に向かい放り投げた。投げられたZが水しぶきを上げて海に飛び込む。其処へすかさずキングジョーは動いた。
Zが飛び込んだ地点に向かいその巨体をダイブさせたのだ
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