第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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「あれを作った目的は分かってるわ。あれを使って全宇宙を侵略しようとしているのでしょう? そうはさせないわ。私達の星は絶対に守り抜いてみせるわ」
「それは誤解だ。マジンガーZを作ったのは世界の平和を守る為の物だ。決して侵略の為に作られたんじゃない!」
「そう言える証拠があって? ないわ! 人間は己の欲望には正直なものよ。あれだけの力があれば人は必ず侵略を行う筈。その前に牙をへし折って置く必要があるのよ」
「その心配ならない。あれを操縦している兜甲児君は正義と平和を愛する少年だ。彼に侵略する意志も野望も持ってない」
ダンはぺダン星人に弁明した。しかし、目の前に居るぺダン星人は頑として首を縦には振らなかった。
「口からでは幾らでも言えるわ。私が知りたいのは真実よ」
「どうすれば信じて貰える?」
「簡単よ、彼に合わせて頂戴。彼を直に見て、それで判断するわ」
「…分かった」
ダンは頷き、通信用に配給された腕時計型の装置を目元に近づけて通信を送る。それから数分の後、二人の元に真紅の小型機が下りてきた。兜甲児の操るホバーパイルダーである。それが地上に降りた後、甲児がパイルダーから降りてきて二人の前にやってくる。
「貴方が兜甲児ね?」
「あぁ、そうだ」
甲児は事前にダンから彼女がぺダン星人だと告げられた。その為腰のホルスターには光子銃を携帯している。いざと言う時には即座に引き金を引けるようにする為だ。
「まさか、あの黒いロボットを操っていたのが貴方みたいな子供だったとは驚きだわ」
「あんたと御託を並べるつもりはねぇよ。それより本物のドロシーさんを返せ!」
「それなら目の前に居るでしょう?」
彼女の言葉に甲児もダンも眉を顰めた。一体彼女が何を言っているのか。
「一体どう言う意味だ? 目の前って…もしかして」
「そうよ、貴方達の前に居るこの私こそが本物のドロシー・アンダーソンよ。但し、意識は私達ぺダン星人が操っているけどね」
驚きであった。まさか目の前に居る彼女が本物のドロシー・アンダーソンだったとは。
「改めて聞かせて貰うわ、兜甲児君」
「一体何を聞くってんだ? マジンガーの事についてなら死んでも話す気はないぜ!」
「安心して。私が聞きたいのは貴方の事よ」
「俺?」
「貴方はマジンガーZを用いて何をするつもりなの? あのマジンガーZを用いて宇宙を支配しようと企んでいるの?」
「……」
甲児は黙っていた。しかし、彼の顔は呆れたような、はたまた鼻で笑うような顔をしていた。そして、今一度ドロシーを見ると一辺して強張った顔つきになってドロシーを見た。
「俺はマジンガーを悪用するつもりはない。確かに、お爺ちゃんは言った。マジンガーを使えば神にも悪魔にもなれるって。だけど、俺
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