第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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アースラ隊は誘拐されたドロシー・アンダーソンの捜索と同時にスパイ対策の為に警備の強化を行っていた。光子力研究所に訪れ・ドロシー・アンダーソンが偽者であった為、本物のドロシーを探す必要があったのだ。そして、その間マジンガーZは来るべきキングジョーとの再戦に備えて新武装の開発が行われていた。
「弓教授、ぺダン星人のロボットを破る武器は出来ますか?」
「奴等は光線をバリアで跳ね返す。となれば決め手はマジンガーのロケットパンチに限られる。問題はそのロケットパンチでどうやってぺダン星人のロボットの装甲を破るかなんだが…」
其処が悩みであった。ぺダン星人のロボットの装甲は恐ろしい程硬い。並大抵の武器では弾き返されるのがオチだ。一体どうした物か…
皆が悩む。そんな時であった。
「兄貴ぃ、何しけた面してんだよぉ」
「シロー!」
部屋に入ってきたのはシローだった。どうやら暇なので兄貴に構って貰いに来たのだろう。しかし、今はとてもシローと遊んでいられる場合じゃない。そんな気持ちになれないのだ。
「悪いなシロー。今ちょっと忙しいから後でな」
「ちぇっ、何だよ兄貴ぃ。折角買ったベーゴマで遊ぼうと思ったのにさぁ」
そう言ってシローが懐から取り出したのは六角形に象られたベーゴマであった。しかも昔懐かしい紐で回すタイプだ。今の様にブレードで回すのとは違いこれにはかなり技術が要る。
「お、ベーゴマじゃねぇか。懐かしいなぁ。これ紐の結び具合とか回転とかで強さが変わるんだよなぁ」
「回転? そうか、回転だ!」
突如、弓教授がベーゴマを見て何かを思いついたようだ。しかし、その発言に甲児とシローは首を傾げる始末であった。
「な、何を思いついたんですか弓教授」
「あぁ、とっておきの秘策を思いついたんだよ。もしかすればこれで敵を倒せるかも知れないよ甲児君」
「ほ、本当ですか!」
甲児の目も輝いた。もしそれが本当ならとても嬉しい事だ。そして、それを閃いた弓教授の元急ピッチで作業が行われる事となった。全ては、ペダン星人の誇るスーパーロボットを倒す為に。
***
「ウルトラ警備隊に……まさか私達と同じ宇宙人が居るとはねぇ」
時刻は夕暮れ、神戸港付近を調査していたダンが波止場でドロシー・アンダーソンを見つける。ダンは即座にドロシーの元を訪れる。互いに笑顔を浮かべた後、すぐさま話題に入った。
「何故君達ぺダン星人が地球を攻撃する? お前たちも地球侵略が目的なのか?」
「そのつもりはないわ。だけど、あのマジンガーZの存在を許す訳にはいかないわ」
「どう言うつもりだ?」
訳が分からなかった。彼等の侵略の目的があのマジンガーZだと言うのだから。
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