第20話 スーパーロボット対決!マジンガーZ対キングジョー
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「それは本当ですか?」
その日、モニター越しに甲児の声が跳ね上がったのを聞いた。今甲児はアースラにある通信機で誰かと話している。
相手はご存知弓教授であった。更にその横にはさやかやシロー、そしてボス達も揃っている。彼等と最後に会ったのは竜ヶ森のキャンプの後である。それ以降は甲児もなのはも揃って科学特捜隊へと向かい、その後はアースラと共に激しい戦いに身を投じていた為彼等とは結構ご無沙汰となっていた。
「あぁ、今世界各国でこの案が出されている。皆君達に期待しているんだ。その為の今回の計画なのだよ」
「へへっ、しかしマジンガー強化計画か。でもなんでそんな急に?」
「君もなのはちゃんから聞いた筈だと思うよ。Dr.ヘルがとうとう飛行型機械獣を完成させた事を」
その話は甲児も知っていた。空飛ぶ機械獣。それは以前なのはがバードス島から脱出する際にその逃げ道を塞ぐようにして現れた機械獣達である。
今まで機械獣は陸地を走るのが主であったのに対しあの時の機械獣は皆空を飛んでいたのだ。そして、今のマジンガーZに空を飛ぶ手段はない。これは正しく致命的であった。
それを見越して弓教授は世界各国から有能な科学者を招集してマジンガーZの強化計画を立案したのだ。今やマジンガーは世界の平和を守る為に重要な存在となったのだ。
「最終的にはマジンガーの性能を更に向上させる事を目的としている。その為のまず第一段階としてマジンガーZの飛行計画を立案しているんだよ」
「え? マジンガーZが空を飛ぶんですか!?」
甲児の目が子供の様に輝いた。今この時それほど嬉しい知らせはない。マジンガーが空を飛べるようになればもう空を飛ぶ敵に遅れを取る心配はない。
「それで、その計画は何時開始されるんですか?」
「今世界各国から科学者たちが集まっている。開始されるのは彼等が光子力研究所に集まってからだよ」
弓教授の言葉を聴き甲児は嬉しさがこみ上げてくるのを感じた。そのせいか思わず顔に出てしまっていたのにハッと気づいたが、その時には既に遅く、皆がにやけた甲児の顔を見ていた後であった。
「何ニヤニヤしてんだよ兄貴、情けねぇぞ!」
「シローの言う通りだわよぉ兜ぉ。お前はもう日本の顔なんだからしゃんとしねぇと俺様が恥ずかしいだわさ」
「ははっ、悪い悪い…」
頭を?いて笑いはしたがそう簡単に笑みが消せる訳がなかった。結局甲児は通信が終わるまで終始笑いっぱなしであった。
***
マジンガーZ強化計画が立案された日から数日。その間、奇怪な事件が相次いで起こった。世界各国の有能な科学者を乗せた乗り物が突如何者かに襲撃されて撃破されたと言う報せが来たのだ。そして、それは宙に浮かぶ四基の円盤の仕業だと言う
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