第19話 悪質宇宙人
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力で解決するのは好ましく思わないのだよ】
「それじゃ、この星の代表と話しをすれば良いじゃないですか。何で私なんですか?」
【君がその代表だからだよ】
「!!!」
その言葉には驚かされた。何を言い出すかと思えば自分が地球の代表として連れて来られたと言うのだから。しかし何故自分なのだろうか?
「地球の代表でしたら。国際平和連合の方々の方が適任なんじゃないんですか?」
【それは君達の星でのことであろう。我々からして見ればそんな者達とは話に値しない】
メフィラス星人はさも残念そうに首を振った。確かに、彼等異星人からして見れば地球の法律など当てはまらない。それは彼等の話す相手を選ぶ場合も同じ事が言えた。
【私が話しをしたかったのは純粋で清らかな心を持ち、他人の為に動ける者…つまり君の事なのだよ】
なのはは何処かくすぐったく感じた。例えを言われているのは分かるのだが何故か妙にくすぐったく感じる。他人に褒められるとそんな感じになるのだろうか。まだ幼い故に分からない事も多い。
「それで、何をお話するんですか?」
【単刀直入に申し上げよう。高町なのはちゃん…この私に地球をくれないかね?】
***
アースラに戻ってきた甲児達は信じられない光景を目の当たりにしていた。それは、ウルトラマンが原子力発電所を破壊している光景であった。
発電所は完全に破壊され、辺りには高密度の放射能で汚染されている。
「一体、何がどうなってるんだ? 何であのウルトラマンが発電所を破壊するんだよ」
皆は信じられない面持ちでそれを見ていた。特にダンは今までにない緊迫の顔をしている。
「現在、市民の避難は順調ですが、放射能の蔓延スピードが速くて追いつきません。このままでは多数の被害者が出ます!」
「不味い事になったわ。このままじゃ日本全土が放射能に汚染されるのも時間の問題よ」
そうなれば日本列島は人の住めない死の島となってしまう。それだけは阻止せねばならなかった。
【お困りのようですなぁ】
そんな時、何処からか声が聞こえた。一同の視線が声のした方を向く。すると、其処から突然姿を現したのは人ならざる姿をした異星人であった。茶色の肌に銀色の顔、十文字開きの唇に窪んだ目をした異星人である。
「てめぇ、一体何者だ? 堂々と殴りこみたぁ中々根性座ってるじゃねぇか!」
【誤解されては困るなぁ。私は君達を助ける為にやってきた言わば、親善大使なのだよ】
「けっ、異星人風情が何言ってやがる! 寝言は寝てから言いやがれ!」
甲児が吐き捨てるように言い放つ。皆も同じ面持ちであった。異星人を相手に油断は出来ない。今まで出会った異星人の殆どが地球を侵略しに来た異星人ばかり
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