第19話 悪質宇宙人
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していた。ウルトラマンが出たと聞いたので怒りを胸に出撃したは良かったが、出てみたらウルトラマンが二人居るのだ。二人のウルトラマンが互いに睨みあい構えていた。
「甲児君、此処は我々は手を出さない方が良い」
「どうしてだよリョウ君!」
「相手はウルトラマンだ。下手に挑んで無事で居られる保障がない。それに、ウルトラマンの相手はウルトラマンがすべきだ」
竜馬の言う事は最もだった。偽者に勝てる者は本物しかいない。となれば此処はウルトラマンに任せる方が吉とも言える。
そんな彼等の前で二人のウルトラマンは激しい戦いを始めた。双方激しい打撃戦に入った。拳には拳を、蹴りには蹴りをと言った応酬が繰り返される。
だが、そんな中で徐々に鍍金が剥がれてくるのが居た。先ほど町で暴れていたウルトラマンだ。徐々に後から現れたウルトラマンに押されていく形となっていく。
最後にはウルトラマンに対し背を向けて逃げ出そうとしだした。しかしそんな不届き者を逃がす筈もなく、背中に向かいウルトラマンの容赦ないスペシウム光線が放たれた。
それを食らい地面に倒れるウルトラマン。だが、その姿が徐々に変わっていく。最終的には其処に倒れていたのは先ほどアースラに現れたザラブ星人であった。
「あの野郎! あの時の言葉は出鱈目だったってのか!」
「成る程な。どうやら狡猾で卑怯だったのは奴だったって事か」
甲児は騙された自分と騙したザラブ星人に対して怒りを露にし、隼人はニヒルに笑みを浮かべていた。
そんなザラブ星人に向かいウルトラマンが近づいてきた。
【な、何故だ…貴様はメフィラスが監禁していた筈。何故出てこれた?】
【彼が逃がしてくれたんだ。これ以上貴様に青い星を傷つけられるのは嫌だと言ってな…】
【おのれ…裏切ったな…メフィラス…】
最後にそう言い残してザラブ星人は息絶えた。そして、その巨体は風に揺られ粉となりその姿を消した。
闘いはウルトラマンの勝利に終わった。ほっと安堵する一同。だが、その時ウルトラマンの背後に突如として巨大化したメフィラスが現れた。
「な、また宇宙人だと!」
振り返ったウルトラマンは直ちに構えた。
【待て、ウルトラマン】
だが、それに対しメフィラスは手を翳して止めた。その様に疑問を感じたウルトラマンは拳を下げた。
【ザラブ星人をけしかけたのは貴様だったのか? メフィラス】
【その通りだ。本来なら人間と貴様等の信頼を壊す事が目的だった。だが、奴はやり過ぎた。その為君に粛清を頼んだと言う所だ】
【彼女は無事か?】
【案ずるな】
顔を前後に揺らしながらメフィラスが笑う。そしてそっと手の平を見せる。すると其処に光が集まりやがて一つの形をなした。
なのはだった。メフ
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