第19話 悪質宇宙人
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に忽然と姿を消したなのはとハヤタだった。
***
国際平和連合の合同演習の際に生じた謎の空中タンカー爆破事件から翌日。アースラ隊は行方不明となったハヤタとなのはの捜索を行っている真っ最中であった。しかし、あの爆破の中に高密度なレーダー妨害電波が混ぜられていたらしく捜索や追跡は困難を極めていた。
「どうだった甲児君」
「駄目だ。爆破が起こった地点の周囲半径100キロ範囲を捜索したんだけど何も見えなかった」
モニター越しに会話しあう双方。結果は相変わらずのようであった。収穫なし。それは今に始まった事じゃないのは分かっているが、やはり苛立ちを感じさせる。
またしてもなのはが何もかに連れ去られたのだ。しかも今度はハヤタも一緒。一体何がどうなっているのか?
巨大なタンカーが飛来して爆発して、そして爆発と同時になのはとハヤタが姿を消した。
「まるで神隠しだぜ」
隼人が呟いた。それに頷く一同。的を射ていると言った想いであった。
「こちら本郷。こっちも駄目だ。穴と言う穴を探したんだが何も見つけられなかった」
「僕の方も同じでした。探せる箇所を探したのですが…」
同様にモニター越しに報告をする本郷とダンも結果は同じであった。
こうなると最早これ以上探し回るのは時間の無駄とも言える。
「分かりました。捜索は一度打ち切りましょう。皆様一度帰還してください」
艦長のリンディがそう言うのに、皆は頷く。甲児とゲッターチームは半ば不満そうであったが命令には従う事にした。
「え? 何これ!」
そんな時、オペレーターのエイミィが声を上げる。明らかに何かあったような言葉である。
「どうしたの? エイミィ」
「緊急事態です! ウルトラマンが現れました!」
「ウルトラマンが? まさか怪獣が!?」
ウルトラマンが現れる理由といえば今の所怪獣が出現するか人間の力ではどうしようもない時に限られる。
しかし今の所怪獣が出たと言う知らせはない。では一体何故?
「エイミィ、ウルトラマンが現れた理由は何?」
「そ、それが…ウルトラマンが原子力発電所を破壊しているんです!」
「なんですって!」
***
目の前に映るのは全てが真新しい光景ばかりであった。全てが白一色で統一されている。思わず目が眩みそうになった。そんな空間の中、なのはは用意されていた椅子の上で目を覚ます。
「こ、此処は?」
また見知らぬ場所であった。つい先ほどまで国際平和連合の合同演習を見ていたと言うのに、気がつけばこんな場所で目を覚ます。訳が分からない。未だに寝ぼけている頭を無理やり覚まして身を起こす。
此処が何処なの
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