第19話 悪質宇宙人
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高町なのはが無事に仲間の元に帰ってこれたその日から実に数日が経過していた。
その間特に変わった事もなく穏やかな日が続いていた。ジュエルシードを全て時の庭園に居た女性に渡してしまったと言った時には正直怒られると不安になっていたが、そんな思いとは対照的に皆無事に帰ってきた事を素直に喜んでくれた。
そして今、なのははハヤタに連れられて国際平和連合の合同演習場に来ていた。其処では各国の飛行部隊が空中で華麗な動きを見せていた。訓練を受け卓越したパイロット達が大空に絵を描く様に空を自在に飛び回っている。
そして、その中に三機の特殊なマシンが見られた。イーグル号、ジャガー号、ベアー号の三機のゲットマシンだった。彼等も国際平和連合の合同演習に参加していたのだ。
来るべき闘いに備えて飛行技術の向上の為に今回の演習に参加する事にしたのだ。動きは多少ぎこちないのだがそれでも必死についていっている辺りは凄さを感じられた。
「凄い、まるで空がキャンパスみたい」
「少しは気晴らしになったかい?」
合同演習を見て目を輝かせているなのはを見てハヤタもまた笑みを浮かべた。なのはがアースラに戻ってこれてから数日。長い検診や尋問が続き心休まる時間が余りなかった。その為今回の合同演習を知り気晴らしになればとつれてきたのだ。
どうやら彼女は楽しんでいるようだ。空ではいよいよ今回の演習の目玉とも言える華麗な飛行が展開していた。その飛行に大層ご満悦だった時、
【こんな物が面白いのかい?】
「え?」
声がした。一瞬ハヤタが言ったかと思い彼を見たが、とうのハヤタは空を飛んでる飛行機郡を見ているのでとても話し掛ける雰囲気には見えなかった。では一体誰が? そう思っていた時。
【飛行機が空を飛ぶのは当たり前の事だ。ちっとも面白くない。私がもっと面白いのを見せてあげよう】
それを最後に声は途切れた。かと思うと、こちらに向かい一隻のタンカー船がやってきたのだ。しかも、空を飛んで…
「タ、タンカー船!?」
「タンカー船が空を飛んでるだと!?」
なのはだけでなくハヤタもそれには驚かされた。これだけの事が出来る者と言えばそれは最早人知を超えた科学力を持つ異星人しか居ない。
その時、タンカー船が空中で爆発を起こした。それと同時に眩い閃光が辺りを照らし出した。それは地上に居た二人は元より、空に居た殆どの者達の目を眩ますには充分であった。
「くっ、閃光弾か!」
「隼人、武蔵! すぐに合体するぞ!」
三機のマシンは閃光が発せられて視界がない中でゲッター1に合体した。彼等は既に視界がない状態でも合体出来る程に合体錬度を上げていた。その為彼等に目眩ましは通用しなかった。
合体を終え、地上に降り立ったゲッター1が見たのは、閃光と共
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