暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン stylish・story
第十三話 真実
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ナがシュウに問いかける。
「でも、圏内で殺人を引き起こしたあれは何だったの!?」
「そこが盲点だ、アスナ。あれは殺人なんかじゃねぇ・・・死んだかのように見えたあれは演技なんだよ。そして剣が削っていたのはHPじゃねぇ・・・防具の『耐久値』なんだよ」
「た、耐久値!?どうしてそんな事が分かったの!?」
「エフェクトだ。防具や道具には耐久値があるのは知ってるよな?当然それがゼロになるとポリゴンと化し、消滅する。だが・・・消滅する際のエフェクトはプレイヤーやモンスターが死亡する時のエフェクトと似ているだよ。それを利用すれば、防具の耐久値がゼロになる瞬間に転移結晶を使えば、死んだかのように見せる事が出来るって訳だ」
「どうしてそんな事を!?」
「そこまでは分かんねぇよ。それより、疑問なのはギルドリーダーだったグリセルダをどうやって殺害したかだ」
グリセルダの実力はギルドでトップだったと言っていた。当然ギルドメンバーによる殺害は難しいだろう。キリトは一つの事が頭を過ぎった。
「メンバーの誰かが殺害を依頼したのか?」
「かもしれねぇ。考えられるのは『奴ら』か・・・このままじゃ三人が危ねぇ。俺はこれから三人に会いに行く。キリトとアスナはもしもの時に備えて救援を呼びに行ってくれねぇか?」キリトとアスナは頷きそれぞれの行動を開始した。
ーー回想終了ーー
「と。こんな感じだ。んで、シュミットさんよ?さっきの事・・・詳しく話してくれねぇか?」
「わ、分かった」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シュミットはグリセルダが指輪を売却しに行ったあの日。ポーチには回廊結晶とメモが入っていた事に気付き、誰かの指示かも分からずにそれを決行していた。彼本人もそれが殺人の手伝いになるとは思っていなかったみたいだ。
「なるほどな。つまりアンタは誰かの手の上で踊らされていたって訳だ。アンタには殺害の心は一切持っていなかったんだな?」
「も、勿論だ!信じてくれ!!」
「じゃあ・・・誰がグリセルダさんを?」
「それはな・・・っ!!」
シュウはリベリオンを引き抜き、シュミットに飛んで来ていたナイフを弾く。出てきたのは黒いフードとポンチョを纏った三人組みだった。そして右手にはギルドの紋章が描かれていた。
「シュミット!二人を守れ!!」
「あ、ああ!!」
シュミットは二人を庇うように、前に出る。シュウはそれを確認するとメンバーと会話を始める。
「やっぱりテメェ等だったか・・・殺人ギルド【ラフィン・コフィン】さんよ」
それはSAO内では有名になっている殺人ギルド【ラフィン・コフィン『笑う棺』】だった。この集団はデスゲームと化したこの世界でも平気で殺人を行い、現に数百人に近いプレイ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ