第9話
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今、私とハヤ太くんは、ルカちゃんのマンションに向かっていた。
「いや〜それにしても驚きましたよ。瀬川さんがあそこまで仕事が出来るだなんて」
「にはは〜…ありがとう、ハヤ太くん」
「でも、本当に誰に教わったのか覚えていないんですか?」
「う〜ん…」
私は考えてからハヤ太くんに、最近の自分についての事について話そうと決めた。
最近変なんだよね、私。記憶に無い事とか多いし……それに、ボンヤリとだけど…
「あのね、ハヤ太くん。聞いてもらってもいい?」
「はい? なんですか?」
「あの〜、実はね……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私はハヤ太くんに、今までの自分がよく覚えてなかった事を話した。
「………」
ハヤ太くんは真剣に私の話を聞いていた。
「あと、ボンヤリとしか覚えてないんだけど、私に仕事を教えてくれた人は多分、私を前に助けてくれた男の子だと思うんだ」
「助けてくれた?」
「うん。ほらゴールデンウィークのときに言ったじゃない……その子だよ」
「その子って……もしかして、ファーストキスをしたっていう」
「う、うん、最近なんだけどね、その子と結構遊んでたような気がするんだ。…おかしな話なんだけどね」
「そうなんですか……そういえば、僕も最近小さい頃、よく遊んでいた子がいた気がするんですよね」
「えっ!? そうなの?」
「はい。その子は確か……僕が助けた子だったような気が……あ! それよりマンションに着きましたよ」
「え!? あ! うん」
そんな話をしているうちにマンションに着いた。
「ちょっと待ってくださいね。…ほら、ここにお弁当を入れておくんです。僕が忙しいときにここに、宜しくお願いします。あと、ルカさんがいる時は、部屋でそのまま作ってください。栄養のあるで作るのが基本です」
こうやってハヤ太くんは、私にこれからの仕事について教えてくれる。
「う、うん。わかったよ」
「あと、アパートに直接来るときもあるので、その時も……」
「栄養のあるものを作ればいいんだね」
「はい。…それではお弁当も置きましたし、行きましょうか」
「うん!」
私とハヤ太くんはマンシャンを出て、再び伊澄ちゃんの家に向った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「伊澄さ〜ん、いますか〜?」
ハヤ太くんと伊澄ちゃんの家に入れてもらってから、ハヤ太くんが歩きながら伊澄ちゃんを呼んだ。
「お〜、ハヤテやないか。どないしたんや?」
「あ! 咲夜さん。こんにちは、遊びに来てたんですか?」
「こんにちは〜、咲夜ちゃん」
そこで咲夜ちゃんは私の方に顔を向けてハヤ太くんに質問した。
「ま〜、そうやけど……ハヤテはどないしたんや? 瀬川さんと一緒に……」
「
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